先週、父は入院中83歳の誕生日を迎えたが、今日3月6日、両親は結婚55周年記念を迎えた。エメラルド婚だ。
10年前、父が心筋梗塞で倒れた時は、結婚50周年、つまり金婚式まで頑張って欲しいと願ったが、それからさらに5年頑張ってきた。
帰国のたびに思うのだが、父は母にどれほど感謝をしているのだろうか?ということ。少なくともそれを言葉に出してくれたら、母の苦労も癒されるのに...。
我が家のアパートの上の階に私の両親よりは2,3歳ずつ年上のイタリア人夫妻が住んでおられる。子供が4人。孫、ひ孫に至っては何人いるのだろうか?先日85歳の誕生日を迎えられた時、十数人親類がお祝いに来ているのを見かけた。やはりご主人が歩けなくなり、外出をしなくなった。(昨年辺りまでは、困った時は、飛んでいくとなんでも助けてくれたおじいさんだったのに...)
とても穏やかな人なのに、カーッとなるとよく奥さんを怒鳴りまくっている声が聞こえてくるし、そういった姿も何度も見かけたことがあり、居た堪れなくなる。父もそこまでひどくなくてもかなり短気になってきたし、母をお手伝いさんのように使う。帰国の期間が終わり、出発前に父に一言言おうかな?というたびに、母に止めらえる。「お父さんに余計なこと言わないで。」と。つくづく昭和だな...と思う。
とはいえ、我が家も似たり寄ったり、ブチ切れそうになることはしょっちゅうだ。結婚生活はつくづく忍耐と赦しの連続だな、と思う。いや、諦観か。苦笑
星の王子さまで有名なアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、
『愛とはお互い見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである』と言った。
夫婦になったら、お互いに見つめあったままでは家庭を育てることはできない。そ、同じ方向なのだ。
ところで、昨日、次男のパスポート更新が終了し、受領してきたのだが、連絡先を私の実家にし、パスポートの持ち主と世帯主との関係を”祖父”と書いた。次の申請まであと5年。あと5年すれば、今度は結婚60周年のダイアモンド婚だ。
5年先、世の中も、私たちもどうなっているのだろうか....考えてしまった。
ミラノの日常 「金婚式 〜 結婚の秘訣」
