明日3月6日は、両親の結婚記念日。今年で50周年、つまり金婚式である。数年前父が心筋梗塞で倒れた時、少なくとも金婚式にまで到達してもらいたいものだ、と思ったが、どうにか二人三脚で50年一緒に歩んできた。
教会で毎年、結婚50周年記念のカップルが紹介されるたび、長続きする秘訣は?と思う。少なくとも、両親は私や兄弟の前で喧嘩をしたり、ましてや離婚だなんだともめたことはない。どちらかといえば、まじめすぎる父と、多趣味でも無茶はしない母。私のジェットコースターを上がったり下がったりするような結婚生活に比べ、平坦な道を歩くのもどんなものなんだろう?と思うが、人生どれがよいかわからない。苦笑
夫婦にはどんな困難をも乗り越えられるような絆の強さが大切だと思うが、最近ホスピス関係の本を読んでいたら、伴侶が亡くなった途端大泣きし、「ごめんなさい!」「ありがとう」などという思いを吐き出すケースが多いとあった。生きていてこそ、思いを出して聞く、聞かされることも大切なのだと思う。私も思ったことをなかなか言えず、見てみないふりしてぐっと我慢してしまうことも多い。そういうのは、出していかないといけないんだな。
以前、パパ様が3つの魔法の言葉として、「いいですか」(permesso)「ありがとう」(grazie)「ごめんなさい」(scusa)とおっしゃっていた。日本人的には、なかなか「いいですか?」とは言わないかもしれない。けれど、親しき仲にも礼儀は必要で、夫婦の間でも押し付けがましい言葉はよくないだろう?いいですか?どう思いますか?許可を求めるようなことも大切だろう。
いつ、どこで読んだのかさえ忘れていたが、以前「夫のための祈り」というのを見つけ、メモしておいた。
《夫のための祈り》
主よ!今朝、仕事に出かけた主人を祝福してください!
主よ!彼の荷が特に重く思える時、彼に力を与えてください!
彼の決心が付きづらいとき、彼に知恵を与えてください!
他人が困らせ、辛く当たり、不親切にするとき、彼に他人を思いやる心を与えてください!
明日の日が失敗をもたらそうと、成功をもたらそうと、彼がいつも着実で優しくいられるようにしてください!
主よ!私を助けて、彼の苦しみも、喜びも、共に分ち合える様に、私を大きくしてください!
彼があなたのご期待に添って生き抜けるように!
神よ!私たちを共に生きるものとしてくださって感謝します!
神は愛なり! アーメン!
心にあっても、思うように行動できないことがある。もうこうなったら、形から入っていくしかないか? 形から入っていく祈りでもいつか心が伴うようになるのだろうか?
我慢だけしていれば、50年に到達するわけではないだろう。
一人の人間が生まれるためには、両親が必要である。その両親が生まれるためには、それぞれの両親4人が必要で...そのように辿っていくと、十代遡るだけで512人の親が必要になり、20代遡ると104万8576人。縦穴式住居に住み、稲作技術が導入されるようになった日本以前、人類の始まりまで突き詰めていったら、両親の数は無限に続くのだ。結婚生活、家庭生活、誰もがしてきているからって簡単なものではないだろう。その中の一人が欠けても「私」は存在しない。自分の命は奇跡なのだ。そして、将来に続く家族も自分なしでは存在しない。
私を産んでくれた両親は、少しでも長く生きてくれて、二人寄り添っていてくれたら、それだけでもっとありがたい。
母にはメッセージを送ったが、結婚記念55周年のエメラルド婚、ダイヤモンド婚(60周年)、プラチナ婚(70周年)目指して歩んで欲しい。そのあともダイヤと金(75)、樫(80)、ワイン(85)と続くらしいが、そこまでいったらギネスもんだな!
http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11787797512.html
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/francis/msg0102.htm