今日(12月29日)、ローマ典礼では「聖家族」の祝日だった。クリスマス後、元旦までの日曜日に祝うのだが、福音箇所は、幼いイエスを連れてエジプトへ避難するヨセフとマリア。まさに、現代の難民たちの先駆けとも言えるであろう。イエスは誕生早々家族で過酷な現実を生きたことになる。
ちなみに、ミラノのアンブロジアーノ典礼は1月のエピファニアと呼ばれる「ご公現」の後、第3か第4日曜日に「聖家族」が祝われる。
ところで、こちらは数日前、パパ様がご自身のInstagram で紹介しておられた画像。非常に興味深い。”Let’s Mum rest”「ママを休ませてあげましょう」

夫婦を基盤とする家族は、その夫婦のバックグラウンドによって、考え方も様々だろう。一応価値観があうからこそ、結婚をするのだろうが、生活し始めてから、見えてくるものも沢山ある。そこで、いかに妥協やら許しあいなどを通じ、人を成長させていくのか、それが重要だと思うが、特に子育て観は、夫婦の価値観の中でも肝心要の要素であろう。
とにかく、子育てには夫の協力が不可欠だ。たとえ仕事が忙しく、家事分担ができなくとも、精神的サポートはできるはず。
良い悪いは別として、日本は日常生活において子供に中心を置き、欧米は夫婦中心と言われることがある。家事分担をはじめ、夫婦の時間が少ないのは、先進国の中では常に日本が最下位。子供の幼稚園時代から現在にかけて、離婚した友人(イタリア人)も多いが、逆に続いている(それが普通なのだろうが!)夫婦は常に二人の時間を維持しようとし、子供を誰かに預けては食事や映画に出かけたりしている。仕事の話、子供の話はしたくないが、それ以外に何の話題があるのか?と思ってしまう。苦笑
ところで、パパ様は、この祝日にあたり、Angelus(お告げの祈り)において、こうおっしゃられた。「今日の家族たちは、互いに対話をしていますか、それとも同じテーブルに就きながら、一人ひとりが携帯電話を見ていますか」
ドキッとする言葉だ。たとえ、どんな状況の家庭であろうとも、子供を取り囲む大人の言動、そして人間関係は子供の心に大きな影響を与えることだろう。
「聖家族」の祝日にあたり、家族、特に夫婦が互いにどう影響し合うかを理解することによって、自分の家族内における役割や責任を見つける手助けになれば良いと思うが...我が家は厳しいなあ。涙
