雨の日の情景 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今年はよく雨が降る。もうジメジメ、じとじとたまらない。

 

 

雨雨晴れ雨、晴れ晴れ雨...11月は毎日こんな感じだった。

 

「雨降って地固まる」というが、雨が降った後は、かえって土地が固く締まり、よい状態になる意味から、こういう言い回しがあるようだが、また雨降ってドロドロやん!といった感じ。苦笑

 

雨の日に、修道院の老人ホームへ行くと、「ピッチピッチチャップチャップ!」と日本の歌を覚えたシスターたちが得意そうに言ってくる。笑

 

ところで、今住んでいる家に引っ越してきて(同じ階の隣の家から)、早10年になるが、その時に窓に2重にガラスを入れてもらったのだが、イタリアの法律では10年に一度点検をしなくてはならないらしく、今朝なんと8時半に建築家の検証が入った。こんな汚い家をみられたら困る!昨夜から大掃除したが、今朝も早くから洗濯物をかたし、子供達が出て行ってから大慌てでベッドメーキング。普段その時間は寝ている長女をたたき起こし、準備した。これで、年末の大掃除も少しは楽になるだろう。苦笑

 

その後、長男が高校卒業のため、中学の卒業証書が必要ということで、彼が通っていた中学へ出かけてきた。学校の窓口というのは、空いている時間帯が非常に短く、なかなかタイミングよく一度で用事が済むことがない。あらかじめ電話をして行ったのにもかかわらず、いざ出かけると、長男がイタリアではすでに成人していることから、本人がくるか、他者の場合は委任状が必要と言われ、出直すことに。とほほ...

 

帰りがけに一人朝バール。1年に1度行くか行かない近所のバールに出かけた。子供達が幼稚園から小学時代、送り迎えがあった10数年通った通り。通っていたバールはすでになくなってしまったが、常に地域のママ友たちが誰かしらいつもいた場所。彼女たちも皆我が家同様、子供が大きくなり、集わなくなった。

 

それでも誰かに会うかな...と期待して覗くと、バールの奥の方から「T子〜!」と叫ぶ人がいた。顔はわかるが、名前が思い浮かばない。「昨日ちょうどミケーラと会ってあなたの話題が出てたのよ!」と言われた。はて、ミケーラって誰だっけ?話を聞いていたら、彼女の息子が日本の某企業にバイトに行くことになったのだが、聞いてみたら、Yの紹介だっていうじゃない!と言われた。あっそういうこともあったな...と思い出した。ちなみにミケーラこそ、あのロメオの飼い主だ!爆

 

それからお互いの近況報告になって別れたが、あれー、この人の名前はなんだったっけ?結局最後まで思い出せず。苦笑

 

近所を歩いていると、大抵誰かに声をかけられる。顔はわかるのだが、この人は誰だったっけ...と常に思う。見覚えはあるが、名前が思い出せない。我が家の誰との関係だったのか?結局、子供の学校関係、習い事関係、自分の人間関係を思い出そうとするが、常に思い出せないのだ。

 

雨の中、傘をさしながら、考え続けたが、頭の中は雨音ばかり。意外に雨音に静かに耳を傾けると、実は癒されてる?という気がした。「雨音はショパンの調べ」という曲が大昔にあったが、雨の音をうまく活用し、充実した時間を過ごすことも可能なのかもしれない。

 

とはいえ、帰宅し、山のようなアイロンがけをみてどっと疲れた。苦笑

 

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