人の振り見て我が振り直せ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日は愚痴ります。 苦笑

 

今朝子供達が家を出るたび、何あの壁紙?と言って家に戻ってきた。アパートの入り口に手書きの手紙が張り出してあったのだ。

 

そこには、自分のガレージの前に髪の毛混じり綿ぼこりが落ちていたという。(しかもそれを嫌味の様に貼り付けている!)ガレージはアパートの地下になるのだが、各家庭の台所側にあるバルコニーの下にあり、きっと誰かが掃除をした箒についた綿ぼこりを下に落とすのだろう。確かに、アパートの敷地はゴミ箱ではない!という怒りはわかる。

 

しかし、はあ?と思ったのは、彼は我が家の上の階に住んでいるのだが、毎日絨毯をバタンバタンと振り払い、その誇りは我が家のバルコニーに落ちてくるのだ。バルコニーにいようものならすごいほこりだから一目散で逃げなくてはならない。しかも、彼は我が家と彼の家の間、そして中庭に自分の家の植木を飾り?のように置いている。それって公私混同では?と思う。

 

また、我が家の家の前は一方通行なのだが、裏の通りからは歩いて入ってこられても、車であれば、ぐるっ遠回りをしなければならないのは、法律上仕方ないこと。それを平気で数十メートル逆走してくるわ、数少ない自転車置き場に自転車がたくさん駐輪されていると、見た目が悪い!と文句を言うわりに、地下の自転車置き場も数台しか置けないところ、自分の家族分占領してしまう、というわがままぶり。

 

他にも他にも我が家の植木にタバコの吸殻が落ちていたことがあった。「M、タバコ吸う?」と聞いたら、たまに吸う、と言ってた。いやあ、うちの植木にタバコの吸殻が落ちててね、といっても「自分ではない」とははっきりとは言わなかった。日本でいう4階建てのアパートで最上階は80半ばの未亡人がお一人。3階にはやはり老夫婦がいて、20代後半の孫息子がいるが、彼はタバコは吸わない、と老夫婦はいう。たとえそうだとしても、彼らがいない時に、友達を呼び大騒ぎをしているので、その友人がタバコをすってタバコの吸殻を階下に落とす、ということもあり得るだろう。別に犯人探しをしているわけでもないし、イタリア人のそういうところは十分に知っているのでもう目をつぶっているが、まあよくもああ、しゃあしゃあと貼り紙を出せるものだ!と呆れてものが言えない。

 

直接言い返してやったら?子供達はいうが、さすがにね...と思う。彼らの家の夫婦喧嘩はよく聞こえてくるし、喧嘩のたびに彼は泣き、また今年何度か大雨で起きた地下の浸水でも彼の仕事の売り物が被害に遭い、中庭で大泣きしていたのは、知っているので、まあ単純?というかよくも悪くも純粋な人なんだろうね〜?!とは思うのだけれど、文句を言われる側としては気分が悪い。

 

というわけで、「人の振り見て我が振り直せ」。この、ことわざの意味の通り、他人の言動で、自分が不愉快な感情を抱くものについては、反面教師としてとらえ、自分も普段同じ言動をしていないか?を、セルフチェックする絶好の機会であろう。苦笑

 

人は生まれ・育った環境は勿論のこと、人生の中で経験したことも千差万別であり、老若男女問わず、誰とでも触れることによって、自分にはない「新たな価値観・考え方・気付き」を得られる自己成長の第1歩となると思いたい。

 

カチン、とくる出来事だったが、教えてくれてありがとう、か??? (嫌みったらしいか!爆)