イタリア語 〜 やるなら今でしょ?! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今年に入り、泥沼状態で始めたイタリア語。

 

なんでやってるの?まだやってるの?と皆に言われるが、逆に子供達には、勉強してもなんでできないの?!と言われる。涙

 

なんとなく、やる気が落ち始め、どうしようかな...バイトでもしようかな...などと思っていたが、前年度のクラスの担任から来なさいよ!来なさいよ!と何度もメッセージをもらい、断る理由もないなら行くしかないな...と思い、申し込みの日に出かけた。

 

開始時間の前から長蛇の列。何それ...ちょっと教室を覗いたら、ほとんどがベールを被ったアラブ人女性だったが、先生方が各アラブ人女性について、手取り足取り指導している。申し込みなんて住所氏名、生年月日くらいなのに、なぜわからぬ?!整理番号を持ちつつも、自分でできるから用紙が欲しい!と伝えた。嫌な奴だよね...爆 しかし、イタリアで顔見知りがいればあるある出来事なのだ。爆

 

すると、元担任がやってきて、小さな声で私の身分証明書を出して!と言った。彼女が全部記入するから私はサインするだけでい良い、と。うわっ本当に嫌な奴だわ、私って...!! 爆

 

さっさと帰ろうとしたが、イタリアに来たばかりだという日本人女性二人が申し込みに来ていた。それこそイタリア語をゼロから始める方だったので、付き添いつつ、何気に学校の話やら、イタリア生活(特にお子さんの習い事など)に関し話し始めそのまま立ち話。

 

途中、やはり私同様今年度申し込もうかどうしようか...と悩んでいた日本人の友人に「どうするの?来るの来ないの?」とメッセージを出したら、10分後に来る、ということだった。立ち話に戻り、ミラノで日本人のピアノの先生に習いたいんです...というので、あっ多分これから来ますよ!と言っていたら案の定登場。やはり私が巻き込んで今年から入講した方だ。結局全員で新コースの申し込みを済ませバールへ情報交換という名のおしゃべり再燃!

 

話は逸れたが、このイタリア語のクラスは以前間借りしていた高専から出ざるを得なくなってしまい、地域の公的機関のスペースを無料で提供していただけたものの、クラスは曜日によって別々になってしまい、他のクラスの人とはほぼ顔をあわせることがなくなってしまった。

 

今や校舎となるPiazza Selinunte(セリヌンテ広場)というと、アラブ人街、サンシーロの荒廃したゾーンのど真ん中。本来は日本の団塊世代同様、つまり戦後高度成長と共に新たなライフスタイルとして造成された地域であった。しかし、今では、団塊世代の高齢化、そして何よりも移民がいつく低所得者地域と化してしまった。真夏のイタリア人がヴァカンスでいなくなる時期も、夜中になっても広場の公園には、保護者がいるんだかいないんだか?アラブ系の子供達がうじゃうじゃ歓喜と共に遊んでいるのは、異様な光景だ。成長した中高生はさすがに公園では遊ばなくなり、オラトリオや道路でサッカーをし始める...。

 

対老築、荒廃化、そして移民の多い地域の再生事業として、ミラノ工科大の建築学部が活動しておりクラスの前でも若者が地面に絵を描いたり、近々ベンチが置かれたり花が植えられるようだが、ここはどこ?というようなところ。余談だが、この地域には年々可笑しな言動をする名物おじさんがいて、会うたびに「タバコある?コーヒー飲むのに1ユーロくれる?」と聞いてくるのだが、毎回教室を覗いてまで聞いてくるのだ! 始めは眉間にしわを寄せてみていたが、最近ではおーいるいる!と笑いが止まらなくなる。

 

さて、私のクラス。一応上級者向けなのだが、18名いるらしいが、まだ2名は来ていない。その半分がエジプト、モロッコ、スーダンなどのイスラム教徒。これは差別や見下しているわけではないが、ほぼ全員が大学を卒業しており、自国で働いた経験のある女性たちだった。話を聞いている限り、子供達に対する教育意識も高いようだ。Itamaで出会った女性たちは、中学のみ、短いと小学校だけしか出ていない、アルファベットもわからず、アラブ人女性以外とは接触がないため、何年たっても会話力もつかない人たちも多かったので、すごい差がある。

 

とりあえず授業は2回終了。まだ宿題も少なく、緊張感はないが、少しは高度なイタリア語が書けて流暢に話せるようにならないと...思う。今後のクラス展開が楽しみだ!

 

 

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