毎年9月第3日曜日はミラノ外国宣教会のコングレッスィーノと呼ばれる大きな催し物があり参加している。
本来、6月に行くはずだった空手の合宿が悪天候のため延期。9月15日に変更した時点で、このCongressinoだけは外せないので泣く泣くキャンセル。とは言いつつ、この行事はやってこそ心に喜びが溢れるミッションのひとつ。
日本では『ミラノ宣教会』として知られている「ミラノ外国宣教会」。正式名称は「PIME」("Pontificio Istituto Missioni Estere”)の略。直訳すれば、教皇庁立外国宣教会だが、イタリアでは"ピメ”とよばれている。
神学校へ行き、正式に宣教会の会員なり司祭となる最終誓約の式と、司祭となり海外へ派遣される宣教師達を送り出す派遣式を兼ねた大きなミサがあり、宣教師達の家族、親戚、地元の人や宣教会の若者のグループが何百人と集まる。
1850年にミラノ郊外に創設されたピメは、 現在は18カ国に渡り宣教と慈善活動を行っている。1871年にローマに、1874年にミラノに本部が置かれていたが、昨年からローマ本部をミラノに移動するプロジェクトが始まり、今回ミラノ大司教様司式による献堂及び祝福のミサが行われた。
ところで、在ミラノカトリック日本人会の歴史は40年を超え、80年代にはカトリック信者の家族も非常に多かったそうだが、現在は非常に少なく、メンバーは各自自分の教区教会に通い、月一で集っており、イタリアへ帰国中のピメの神父様や現在はいらっしゃらないが、ザベリオ会の神父様方にお世話になって来ている。
日本のカトリック人口は、2018年カトリック中央協議会発表の「カトリック教会現勢」によると、信者数は、434,111 人で、信徒率は0.340% 。また、日本国内には969のカトリック教会、765の修道院があり、これらが42の医療施設、635の社会福祉施設、835の教育施設(ミッションスクール、特別支援学校等)を運営する(いずれも2017年12月付資料)。しかし、ミッションスクールの生徒家庭が必ずしも信者とは限らない。というか、半分以下は信徒ではないだろう。
そんなカトリック信者を探す方が難しい日本。在ミラノ邦人の中でカトリック信者を探すこともまた難しい。とはいえ、日本から巡礼で来ていらした信者さん二人に遭遇。お話を伺うと、同じ横浜教区の方で、教会名を聞くと、FBでのお友達がいらっしゃる教会だった。世界は狭い!
少ない信者数の中で、動けるメンバーも毎回限界があるが、今年もなんとか100本強の百合を折り紙で作成。折り紙教室や輪投げ、折り紙魚釣りゲームなどを準備し、寄付は自由な形でしたが、かなりのお金を集めることができ、ピメへ寄付した。
16時過ぎに私たちのスタンドはお開きとし、初めて周りのスタンドやら歌や踊りの会場を見て回った。日本から引き戻された(?)神父様方や出張でいらしている管区長たちとも遭遇。イタリア人、インド人、メキシコ人...皆で日本語で話すのも不思議だ。メッセージをイタリア語で出しても、返事は日本語で返ってくる方々。電話番号を交換し、名前を告げると、こういう字ですか?と漢字を聞かれるが、日本人に応えるように普通に漢字の説明ができるのも不思議。
自分たちのスタンドに戻ると、ある女性が待っていた。少し前に「ベトナム人の共同体はどこにあるか?」と聞いてきた女性だった。残っていた折り紙の花をもらえるか?というので、もちろんです!と答えると彼女は少しずつ、ご自分の状況を話し始められた。ベトナム人だったご主人を3ヶ月前に亡くされ、心が抜け殻のようになっており、お嬢さんにピメの集まりに行ってきたら?と言われ、出かけてきたという。寂しくて、悲しくて...ご自分は病院勤務の看護士だったので、普段からオシャレをすることもなかったので、ベトナム人のお姑さんにはさぞ残念がられただろうか...お姑さんから習った料理などをずっと私に語り続けていた。途中で涙され、どうしようか...とも思ったが、話すだけ話したら、気がラクになったのだろうか?帰って行かれた。
また、地元教会のおばあちゃんにも出会った。普段挨拶しかしない方であったが、かなり色々なことを私に語って行った。今や未亡人で一人暮らし。教会に行き、イベントがある時のために何か手作りをするのが生きがいのようであるが、人と話すことも大事だ。それはこの夏、年老いてきた母を見てそう思った。おばあさんの話題が尽きるまで話を聞いていた。いつも思う。母のそばにいられない分、ここで出会うお年寄りは両親の代わりなんだと...話すだけ話したおばあさんは、珍しく笑顔であった。
ここには書ききれないほどの出会いがこの1日にあった。その人その人の抱える問題やらバックグラウンドを想像しながら、話を聞いていた。時に面倒なオヤジ(元々知り合いの!)も来たが、そこに集まりに来る人たちには、何か通じる思いがある、と常に思う。
来年はいよいよピメ、日本宣教70周年を迎える。日本管区長も総長とともに何か企てているようだが、在ミラノ邦人としては全面的サポートをしたいと思っている。来年が楽しみだ!
ミラノ大司教によるお説教
ミラノ教区サイト
ミラノ宣教会サイト




