ミラノで中秋節  | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先日、師匠のコンサートのリハーサルの合間、お茶の時間で中国のお菓子「月餅」を頂いた。メンバーの一人が頂き物をそのまま持ってきてくれたものだ。

 

 

中の餡の中には、「月」に見立てたアヒルの卵の黄身の塩漬けが入っていた。「蟹味噌の味がする」という話を聞いたことがあったが、今ひとつわからなかった。皮の部分にラードが使われており、重い、当たったという話を子供の頃聞いたことがあり、敢えて食べたことがなかったが、意外にさっぱりして美味だった。

 

ところで、今日中華街へ行くと、どこのお店にも「中秋節」と書かれ、やはり「月餅」が並んでいた。

 

帰宅して調べてみると、「中秋節」とはいわゆる「十五夜」のことであるが、中国では旧暦をすごく大切にしているようで、春節(旧正月)や中秋節は旧暦の決められた日を現在の新暦に直してお祝いをあげているのだという。その中節が今月9月13日になるという。中国ではこの9月13日(金)から15日(日)までの間、法定祝日として連休になるのだそうだ。

 

中秋節の当日、月餅を食べる慣習があるそうだが、近年は月餅はひと月以上前から知人に配るようになったため、中秋節当日までに月餅は食べ飽きてしまい、当日には売れ残りを恐れて安売りされるという現象も起きている...とか。確かに一回食べたらいいかも?

 

また、中秋節では月餅のみならず中国では柚子を食するという。柚子といっても、日本で見るあの小さく、香り付けにされる柚子ではなく、巨大化したグレープフルーツのようなもので、日本では多分晩白柚(ばんぺいゆ)と呼ばれるものであろう。それも店頭に並んでいた。

https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11746140674.html

 

いずれにしてもこの中秋節は、家から遠く離れた家族も生家に戻り、久々に家族で食事を楽しむ習慣があるのだそうな。そのため「団欒節」とも呼ばれているとか。

 

家族でお月見をしながら、月餅を食べる。それが中国風の中秋節の楽しみなのね。

 

ちなみに「中秋節」に関係あるかないかわからないが、9月の13-14日、ミラノの中華街ではジャズのフェスタがあるようだ。

 

🎺 JAZZ IN SARPI 2019 🎺
 Via Paolo Sarpi, Milano

18-24時まで入場無料

 

2日で4箇所、50人のミュージシャンによる16回に及ぶ12時間ノンストップの演奏が行われる模様。

 

それは行かなきゃ!