晴れて、愚息長男の進級が決まりほっとした。
これでやっと高校最終学年を迎える。3年寝太郎。なりたくない見本に見えがちだが(苦笑)怠け者に見える人でもすごいところはある! 物語の結末は、寝溜めた寝太郎は、山にのぼって、大きな石を転がし、その石が転がっていって、最後には川をせき止めて、流れを変えて、田んぼに水が来るようになるという話。思い切り苦しみ悩んだのだから、これからは心機一転、生まれ変わったつもりで頑張らねばならぬ。
とはいえ、始業は長男は9月13日。次男は12日。まだ10日近くあるのだからいい加減にしてほしい。
さて、弟たちも帰国し、徐々にミラノの日常生活が始まった。
まだアパートには戻ってきていないご近所さんもいるし、教会のミサへ行ってもまだ人が少なく活気が感じられない。メルカートはあいからわずここはどこ?というくらい移民とイタリア人のご老人ばかり。
ところで、久しぶりに養老院にいらっしゃるシスターPを訪ねて行った。会った瞬間「あー」といって手を挙げられた。えっ私ってわかってる?一瞬不安になった。一ヶ月以上ご無沙汰で、まさかあなたどなた?と言われるだろうか?とちょっと不安がよぎった。しかし、それもつかの間「あなた先週、日本から戻ってすぐまた旅行に出たと聞いていたけれど、そろそろ美味しいものを持ってきてくれると思ったわ!」と言われ、さっすが〜!と思った。はい、お土産です!と数種類のおせんべいを渡すと両手を叩いて喜んでおられた。一応聖職者ではあるが、88歳。可愛いおばあちゃんである。「私、お告げが出たの。」というので、「なんですか?100歳まで生きろ!と神様に言われたんですか?」というと、「あと1年と2ヶ月」というではないか。微妙に具体的?!神様の顔も見たのよ。でも忘れちゃった、と...うーん、それは夢ですね。といって大笑いしてしまった。
また、今週行われるゴスペルの師匠のライブのバックコーラスとしてガナリア隊が起用されることになり、各自自宅で練習。合同練習が始まったが、その中で、炭坑節や花笠音頭などを躍る。盆踊りというのは、今の若い世代はわからないが、リズムといい、合いの手も日本の魂に染み付いているのか?というくらい、何年ゴスペルを歌っていてもノリが今ひとつなのに、盆踊りになるとすんなり入れる私たちって、何年イタリアにいても日本人なのね〜、と納得。
とはいえ、『谷茶前節(たんちゃめぶし)』や『安里屋ユンタ(あさとやユンタ)』は、沖縄民謡なので、歌も踊りもやはり乗り切れない。というか本人たちは乗っているつもりでも、きっとうちなーんちゅの人たちが見れば、すぐに他府県出身とバレバレだろう。爆 アイヌ語とて然り。
新年度 始まる前に 大笑い。
スイッチの入れ替えは、やっぱり笑うことが一番かなあ。
