今週語学学校(Punt.it) の課外授業の一環で、ミラノのシスティーナ礼拝堂と呼ばれるほど美しいサン•マウリツィオ教会へ出かけることになった。
クリスマス前にPunt.it 創立者の友人と食事をした際、うちの学校に来なさいよ!あなただったら一番上のクラスだし、サン•マウリツィオに行くわよ、と言われ、いいな...と思い、ふらーっと見学にいたらそのまま入学になってしまったのだ。ある意味、サン•マウリツィオに乗せられた...わけである。もちろん、自分一人でもいけるのだけれど。
さて、すでにサン•マウリツィオには数回行っているので、自分が過去になにをどう見て、どうブログに書いているか?と思ったら、友人が自らのブログに事細かく、しかも感動するような内容を書いていたので、そちらを引用、添付したら、今は管理者のみ閲覧可能でブログも更新されていない。残念!
授業でサン·マウリツィオについて予習した。(私はイタリア語で復習。日本語でアウトプット。きっと見学後イタリア語でレポートを書かされるだろうが...)
正式名は、San Maurizio al Monastero Maggiore。<マッジョーレ修道院付聖マウリツィオ教会>とでも言おうか...こちらは ドウモから徒歩10分くらいのCorso Magenta 13。
もともと、起源は初期キリスト教時代に始まり、ベネディクト派女子修道院として建てられ、1503年に改築。修道院自体は1798年まで使用されていたという。その後は兵舎、女学校、さらに軍病院となったそうだ。
外観はルネサンス期の建築で、イタリアならどこででも見かけるような教会だ。だが、中に入ると、開いた口が閉じられなくなる! 作品の大部分はレオナルド·ダ·ヴィンチの弟子"ベルナルディーノ・ルイーニ"と息子達が1522年から1529年にかけて描いた作品とされている。
ところで、この教会は元々はベネディクト派女子修道院であったと書いたが、ベネディクト会は”ora et laboro" (祈りかつ働け)という精神の観想修道会。外的な活動に関わらず、神さまの豊かな恵みをすべての人の上にもたらすよう、神のみ言葉の黙想に励む生活であり、生涯、一定の修道院に定住する。
話は前後するが、教会の構造の特徴として、エリアが2つに分けられている。入ってすぐ手前は一般信者の入るお御堂だが、奥は立ち入り禁止区域の修道院区画、つまり修道女のみが入ることのできるスペースであった。
当時の女性というと、大金持ちの当主の娘は、長女のみやはり別の当主と結婚させられ、次女以降は修道院へ送られたという。
サン•マウリツィオの壁画のパトロンは、スフォルツェスコ城で有名なスフォルツェスコ家の長女イッポリータがボローニャの当主ベンヴォーリョ家に嫁いでいるわけだが、彼らが壁画を描くルイーニを支えたそうだ。
壁画の中には、彼らベンティヴォーリョ家の肖像画も見られるが、一家の娘たちの4人がサン・マウリツィオ修道院に入り、そのうち一人は修道院長となっている。
余談だが、壁画には聖書に出てくる内容が非常に描かれている。ノアの箱船から始まり、イエスの洗礼から最後の晩餐、十字架の道行きも描かれている。前回出かけてた時も気になったのが、こちらの絵。
元女子修道院ということで、壁画には女性の殉教者をモチーフにしたものが多く見られる。こちらはアレッサンドリアの聖カタリナと聖アガタ。
聖カタリナはアレキサンドリアの貴族の家庭に生まれたとされる。幻視を見てキリスト教に改宗し、皇帝マクセンティウスをキリスト教の信者を虐げていると非難した。50人もの彼女の改宗者はマクセンティウスにより焼き殺された。マクセンティウスはカタリナに求婚し、キリスト教を捨てるように迫ったが彼女は断り、収監された。マクセンティウスが留守の間、収監されていたにもかかわらず、カタリナはマクセンティウスの妻をはじめとし、200名の兵をキリスト教に改宗させた。マクセンティウスは怒り全て処刑した。カタリナ自身も死罪とされ、釘で打ち付けられた車輪に繋がれ車輪が壊れたとき、打ち首になった。カタリナは哲学者と伝道者の守りとして崇められ、ジャンヌ・ダルクは彼女の声も聴いたと言われている。
また聖アガタはお盆に乳房を載せている。聖アガタは数年前の私の守護聖人でありながら、すっかりどんな人物であったか忘れていた。アガタは敬虔なキリスト教徒だったが、その地を治める総督に言い寄られ、改宗を迫られたが断固として拒否。それゆえに拷問に遭い、彼女の乳房は切り取られたとされる。この殉教をして彼女は聖人になり、彼女は育児中の母親や乳母の守護聖人となっている。後に乳房に疾患のある(乳がんなど)女性の信仰も厚かったとか。
ちなみにオルガンもこの教会の有名なものの一つで1554年製作の作品。
いやいや、楽しみだなあ。
http://www.lombardiabeniculturali.it/architetture/schede/LMD80-00017/


