達磨作り | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今年の空手の千本突きには、手作り達磨を各自持っていくのが、冬休みの課題であった。

 

さあ、どうする? 作るとすれば、やはり私は手編みでしょう?

いろいろネットで編み図を検索してみたが、出てくるものは手のひらサイズのものばかりで、どうもパッとしないものばかり。なんか違うな...それに糸どうする?どれくらいの量がかかるのかさえ、よくわからず。いつも行くメルカートの毛糸屋さんでアクリル糸だが、500gの大玉が3.5ユーロで売られていることは知っていたが、いざ行こうと思うとなかなか行けない。

 

クリスマス直後、メルカートへ行こうとしたら、事件は起こった。洗顔後顔をマッサージしていたら、手が滑って小指が目の中に入ってしまったのだ。あっと思った瞬間、白眼はすでに出血し赤というよりもドス黒くなっている。しばらく冷やしていたが、痛くてたまらず様子を見ていたが、万が一眼球に傷が付いていてはいけないので、救急病院へ出かけたが、それでもその日を逃したら、糸が買えない!と思い、固めを抑えサングラス着用でメルカートへ寄った。毛糸は赤というよりも、ワインレッドというかえんじ色。違うな...と思い結局購入せず。

 

目の方は、眼球に傷はなく、結膜下出血と言われ毎日4回x1週間点眼したら治ると言われたが、4日くらいで完治。年内も糸を探し回った。

 

やっと糸をゲット。適当に編み始めてみたが、思うように大きくならない。底辺をつくり、増やし目をとめそのまま編み続けると円柱状になっていく。どのように丸みが出てくるか?編んだり解いたり、編んだり解いたり...編み図がないものを編むのは面白い。そこに厚紙を入れて安定性を出した。

 

 

 

途中減らし目をしてみたが、その差があまり出て来ない。あれれ?とりあえず頭を閉じて、糸を指して引っ張り立体感を工夫してみた。ホームセンターでクッション用のテトロン綿を購入。入れても入れても思うように形が取れない。

 
 
 
とりあえず顔の部分を編んで縫い付けてみた。なんか違うよな...これじゃたらこキューピーや〜ん!
https://www.kewpie.co.jp/tarako/tvcm/30sec.html  まっそれはいい、あとで考えてみよう!フエルトちょきちょき、マチ針で抑え、様子をみながら縫い付けてみる。うーん、頭がやっぱり違う!頭のてっぺんを編み解き、再び厚紙を入れてみる。鼻筋や、前髪を立てたヤンキーのようにちょっとつまんでかがってみると何気に雰囲気が出てきた! 本来は金彩を施す胴はアップリケと刺繍で。
 
 
 
三が日が過ぎてから次男が達磨作りに取り掛かる。アルミホイルを丸めて、紙粘土を周りに貼り付けていき、指先で顔を作っていた。テンペラ買ってきて!と人にいう。テンペラとは、乳化作用を持つ物質を固着材として利用する絵具で、あまりイタリアの学校では水で薄める絵の具は使用しない。出かけたついでにみてきたが、12色入りで、文房具屋へ行けば単色で売っているだろうが、それも時間がない。セールで1個1ユーロでマニュニキアが売られていたので、赤を3個購入。どれくらい使うかさえ、想像がつかず!何度塗り重ねても1個も使用しなかったがツヤがでていい感じ。
 
 
 
また、常に、空手の提出課題をやっていかない長男。実は、千本突きも旅行で戻れない、とふざけたことを言うので、無理やり予定を変更させ、一人で山を下ってきた。帰宅した夜中(千本突き前日)に紙粘土で作成。速攻で乾燥させ、マニュキアをぬったのはいいが、顔まで塗っているではないか! 翌朝、値札用の小さなシールに0.38ミリのボールペンに顔を描き貼り付けていた。
 
  とりあえず間に合った!
 
来年は、もう少しいいものを作ろうと思う。
 

 

https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12426453535.html