今年も残すところあと4日となった。
今年を振り返ってみると、怪我で始まり、怪我で終わる1年だった。厄年か?苦笑
2018年の目標は「膝の完治と全国大会入賞」だった。(ちなみに2016年は「稽古週回皆勤めざす」そして2017年は「稽古週4回続行」2016-17年は守り続けているが、今年の目標は今ひとつずれてしまった。涙)
3月に復帰。1回1時間半。週4稽古で6時間。月に24時間。つまり3ヶ月強だが、年末年始の休暇もあったので3ヶ月として72時間。私にとってその72時間はどういう意味があったのだろう?と考えた。そして3月は体慣らしのために週1稽古。いつからか再び週4復帰。
その後夏の全国大会に焦点を当てて稽古をしてきたが、葛藤の繰り返しだった。大会でも4位とビミョー。
ところで夏の帰国の間に、整体へ通い、体の構造や筋膜との関わり合いについてドクターに説明してもらい、非常に興味を持つようになった。痛い部分だけを治すのではなく、足裏、インナーマッスル、体軸、全てが繋がっているのだ。目から鱗だった。
そうこうしている間に、今度は手首が痛くなった。はじめは右手だったので、編み物のしすぎか?と思っていたが、今度は左手も発症。では腕立てのしすぎか?腕立ても、拳を立てる拳立てで腕立てをするようになったら、徐々に負担が大きくなってきて、まずはエコー検査をすると炎症しているというではないの?その後、専門医のところに行き、関節炎と言われる。両手、右膝10回コースの超音波治療が1月半ばから始まる。
イタリアの医療システムは日本のそれとは全く違うので、公立病院でまともに予約をとって治療しようとすると、お金はかからないが時間がかかる。早く治すためには、本当に心身と懐も痛むのだ。
そして、これでもかー!!と言うくらいに今度は目を負傷。今日は半日救急病院に缶詰。
ひょんな事で指先が目に触れ、あっと思った瞬間、鏡を見たら白目が、ドス黒く変色。しばらく冷やしていたが目が痛くて開かない。多分出血は早かれ遅かれ吸収されるが、万が一眼球に傷ついていたら大変だ。珍しく子どもたちに「お願いだから、病院へ行って!」と言われてしまった。
緊急コードは緑。待つこと3時間半だったが、中には5時間、7時間待ちという人もいた。
親日家のドクターにどうしたらこんなに目が出血するんだ! と笑われた。それから1600年、日本で何が起きた? 当時の将軍は誰? と言われびっくり。 今朝新聞で読んだ日本の国際捕鯨委員会脱退問題について質問された。隣の診察室からも長髪のおっさん看護師が顔を出し、なぜ日本人は鯨を食べるんだ!と言われる。私自身は鯨を食べたことがないし、食べたいとも思わないから、本当に困る質問だ。
それにしても、これほど病院にお世話になる年も珍しい。養老院にもよく通った。今はシスターPによく会いに行っているが、以前は故Hさんの晩年にちょびっと寄り添わせていただいた。人は「出会い」によって愛情(恋愛関係に限らず)が芽生え、共感することで関係性が深まる。愛情が深まり、互いに共感するということは、心の支えにもなり、また別れがたい関係性も生まれて来るのだ。
先日、空手の師範の話の中で、人間関係の順番に関し、順番が崩れてボランティアなどするのはどういうものか。何かがおかしいと思ったら、順番を整えよ、という話があった。そういう考え方もあるだろう。けれど、私はどこか、誰かに注ぐ心によって生まれる人間関係によって、心が癒され、満たされることも大切であり、そういう気持ちで家庭に戻ることだって良いのではないか?と思うのだ。そうやって心のバランスを保つことだって可能だと思う。
この1年、彼女たちを通し、病院や養老院で沢山の方々にあった。ちょっとした会話、笑顔に飢えている人も沢山見てきた。だから欲張りかもしれないが、出来る事を出来るだけしたいと思ったものだ。続く...
「2017年を振り返って 〜 ジレンマ」
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