生きる力 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

この夏、一時帰国のため、我が家の植木たちをアパートの敷地内のスプリンクラーがあたる場所に置き、朝顔のつるがアパート所有のバラに絡みついてしまい、挙句の果てに、庭師が入り綺麗に刈られてしまった...とブログに書いた。

https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12406147319.html

 

今年の朝顔は終わってしまった、と思いきや...

 

なんと花を咲かせました!

 

 

そして、昨夜、鉢が一つたりない!と思い外を見たら、なんと一鉢外に落ちているではないか!二日前強風が吹いたが、外から吹いてきた風ならばなぜ外側に鉢が落ちるのだろうか?不思議でたまらない。

 

今日シャベルを持って外に出ると、下のバラの根元を綺麗に土が埋めてあるじゃないか?え?落ちた鉢の土でバラの根元を埋めたの?誰が?わけわからない...そっとシャベルで土を持ち上げてみると、やはり朝顔が出てきた。しかも開きかけの花があるではないか!

 

  持ち帰り、プランタの端に植えた。まだ小さな蕾もある。なんとか咲かせてあげないと。

 

なぜ、鉢が落ちたのか?そしてなぜ綺麗にバラの根元を埋めるように整えられていたのか?謎なのだが、いずれにしても、この朝顔にも生まれてきた理由と存在価値があるような気がしてたまらない。

 

そして、花を咲かせてくれることで、私も癒される。それは恵み。思わず、「ありがとう」と言いたくなる。そして、朝顔も「お陰様で」と言ってくれているような気がする。

 

この夏、一ヶ月ほど会えなかったが、総計して200個以上の朝顔が咲いたのではないだろうか?毎朝、雨戸を開けるのが楽しみだった。わくわくしながら、窓を開け、その日に開花した朝顔を毎年数える。そして朝顔もキラキラ輝いているのだ。

 

スミレと思ったヴィオラも健在。シソもわさわさ。ただ、最近涼しくなってきたせいか、葉が少し黄緑色になってきた。また、蕾を持ち始めたので、種になったら採種して来年に備えよう。

 

自然から学ぶ生きる力とは素晴らしいもの。人間もきっと時代や社会が変わろうとも、「自分らしく」生きぬく逞しい力、というのは必ず備えているように思えてくる。

 

人間は生まれてから死ぬまで、多くの人や物、自然から沢山の恵み、そして恩恵を受けている。それを意識すると自然に感謝の気持ちが生まれ、「生きる力」の芯、というか根、というか本当の強い部分が引き出されるように思えてくる。その力は、自分自身を大切にし、丁寧によりよく生きたいと思い続けさせてくれる。

 

感謝ですね