2012年9月にATM (ミラノ交通)の90分有効チケットが1枚1ユーロから1.5ユーロに値上がった。そして翌年2013年9月、定期代が学生1ヶ月17ユーロから22ユーロへ。大人30ユーロから35ユーロへ値上がった。ちなみに調べてみたら、シニア料金というのがあり、女性は60歳から、男性は65歳から、時間制限のある”オフピーク”は月額16ユーロだが、時間制限がないものだと月額30ユーロ。また、65歳の男女でISEE(イゼエと呼ばれる年間収入(年金も含め)証明が1600~2200ユーロだと定期代は月額22ユーロ。ISEEが1600ユーロ以下だと定期代は無料となる。)
あれから5年。
昨年末のミラノ市のHPによれば、2018年いっぱいは現状(当時)の値段設定が継続ということであった。
そしてついにこの度、イタリアの新聞”corriere della sera”に来年1月、遅くとも3-5月あたりには値上がりする、と発表された。それを受けて、イタリア民主党のHPにて、「運賃値上げは民主党が真っ二つに分裂してしまう」と苦言。
ミラノには地下鉄が、M1-M3とあり、M4は現在工事中で、M5が存在するが、労働組合の詳細はわからないが、どうも内部が微妙にちがうようで、たびたび行われるストライキも、間引きで行われてもM5はストライキを続行したり、一応無人運転ではあるが、職員のユニフォームや年齢は見るからにしてM1-M3とは異なり、M5に移動希望を出している友人は数多くの研修と試験をこなしていかないとそうそう移動は出来ないといっていた。それ故かお給料の面でも多少優遇されるようだ。
いずれにしても、M1のCinisello ~Balsamo間延長(2020年予定)とM4工事の見積もりのためにも、運賃値上がりは必須だという。けれど、現在ミラノ都心部と郊外ではゾーンによって値段が異なっていたが、今後はそれも含めて2ユーロとされるそうだ。とはいえ、日本でかかる交通費に比べたら、激安であるが...
また、現在ミラノ中心地を車で移動する場合は、"Area C"(アレアチー)と呼ばれる交通規制があるが、中心地の周りの地域に今度は”Area B"なるものが2019年1月21日から発足されるという。公害対策の一環ではあるが、なんだかややこしくなってきた。
であれば、もっと移動も簡単でサービスの充実したものにして欲しい。
