ティツィアーノ 〜 「聖会話」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノ市庁舎があるマリーノ宮で行われているティツィアーノの「聖会話」(Sacra Conversazione)を観てきた。
 
 
どれくらい並ぶのだろうか?と思ったが、朝一番は二度寝のため間に合わず。聖書研究会が終わり直接出かけてみた。並ぶ様なら帰ろうと思っていたら、あれれ?誰もおらず。「入っていいんですか?」と入り口の警察に確認し、中へ入る。小学生の団体がいたが、もう中へ入るところ。次の番だ!じゃあ待つか!待ってみた。
 
  入ってすぐに大きなカシの木の板に遭遇。これは、今回の「聖会話」の裏面だという。そして、よーく見ると、亡霊の様に、(おっと失礼!)下書きが浮かび上がる様に見えてきた!
 
 ティツィアーノによる幼子イエスの下書き。
 
 
 

ティツィアーノは、盛期ルネッサンスのヴェネツィア派の最大の巨匠。明るい色彩を特徴とする。ヴェネチア共和国ベッルノーノ近郊のピエーヴェ•ディ•カドーレ出身。

 

作品はかつてアンコーナのサン・フランチェスコ・アド・アルト教会にあったもので,寄進者は商人であるアルヴィーゼ・ゴッツィ。

 

この作品の正式名は、「ゴッツィ祭壇画」(Pala Gozzi) 又は「栄光の聖母子と聖人」(聖人は聖フランチェスコと聖ブラシウス) La Pala Gozzi (Madonna in gloria coi santi Francesco e Biagio) とも呼ばれる。

 

上記、この絵の寄進者であるアルヴィーゼは現在のクロアチアであるラグーサ共和国出身の商人であり、聖ブラシウスはラグーザ共和国の守護聖人。聖フランシスコに捧げる教会だったので、この二人の聖人及びアルヴィーゼが描かれている。

 

また、下の部分の中心部にはヴェネチアが描かれている。また、その脇には、実が一つだけなった裸のイチジクの木がある。それは、この絵が出来上がる前に、アンコーナでは大きな地震があり町が破壊されているが、アルヴィーゼが経済的に復興の力添えしたそうで、その復興と希望の象徴がイチジクなのだそうだ。

 

よく見えないが、下の部分には、“Aloyxius gotius ragosinus fecit fieri MDXX Titianus Cadorinus pinsit.”(ラグーサのアルヴィーゼ•ゴッツィ1520年に画家•カドーレのティツィアーノに描画依頼)というサインが入っていた。

 
14日まで。