夏はグラニータ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

かき氷大好き人間。

 

イタリアには、日本のようなかき氷がないので、代わりにグラニータを食べる。スムージーのようだが、本来はちょっとガリガリ感のある氷菓子。

 

 

空手の稽古の帰り道。コーヒーのグラニータにミルク味たっぷりのフィオーリ·ディ·パンナのジェラートを乗せてもらい小腹を満たす。

 

ところで、ローマに住んでいた頃、夏によく食べたのが、グラッタ·ケッカ。グラニータよりももっとザラザラ感のある氷。そこに好きな果物やらシロップをかけてもらう。夏にグラッタ•ケッカのスタンドを開けるだけで、一年生活できちゃう人もいるらしい。https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-10979067774.html

 

 グラッタ(ーレ)とは削るという意味。

 

調べてみたら、日本のかき氷の歴史は、平安時代からだとか。清少納言の「枕草子」に「あてなるもの」(上品なもの、よいもの)の段には、「削り氷にあまづら入れて、新しき金鋺(かなまり)に入れたる」と記述されているとか。意味は「削り氷にシロップのように蔓草の一種である甘葛(あまかづら・あまづら)の汁をかけて、新しい金属の器に入れてあるのが実に優雅です」。平安貴族が、涼やかなかき氷を楽しんでいた様子が伺える。日本に初めて氷店ができたのは、明治初期。

 

ちなみに、イタリアはグラッタ·ケッカがお店に出たのは、900年代初期であるが、ジュリアス•シーザーが、家来たちを万年雪がつもるアペニン山脈に出向かせ氷雪を運ばせては、ミルクや蜜、ワインなどをかけて食べていたと伝えられている。当時は、デザートとして食べていたわけではなく、兵士たちの戦意を高めたり疲労回復を助ける「健康食品」の役割が大きかったようだが、「来た、見た、勝った」(veni,vidi,vici)グラニータの歴史は、なんとキリストよりも古い!

 

夏の暑い日は、グラニータ。ぜひぜひお試しを!

 

Granita di Cafèの作り方 

濃いめに入れたコーヒー・・・500CC 
砂糖・・・100g 
シナモン、カルダモン 適量 

1.コーヒーを濃いめに入れて、冷凍庫で凍らせる。 
2.2時間冷凍庫にコーヒーをいれ、その後30分ごとにフォークで砕く。 
3.かき氷状にし、生クリーム又はバニラアイスの上にのせる。