あまりにも慌ただしく、日時の意識がない。気づいたら12月。そして、えっ今週末がクリスマス？
「19日月曜日21時よりミサ。その後、残って聖歌隊の練習があります。」と担当シスターからSMSが入った。えっなんで月曜日にミサ? ノヴェーナが始まっていたなんて全く気づいておらず。
ノヴェーナとは９日間の祈りを指し、クリスマス、つまり12月25日の前に伝統によって、９日間祈りを行う。ノヴェーナはすでに16日から始まっていたのだ。しかも、その日は、我がパロッキアの聖歌隊、およびオラトリオに関わる教育者やボランティアに捧げられるミサであった。行かないわけにはいかない。
けれどその日は、前々から楽しみにしていた恒例のキッチュ•パーティがあるではないか！主催者のラウラは、長女が中学時代からのママ友。豪快な彼女のせい?いやお陰で?でItamaに巻き込まれ、しかも理事として振り回された。笑 あれは、絶対外せない。何がなんでも行かなくてはいけない。ラウラには会わなくてはいけない。私がItamaを離れ、外部で勉強しているのを一番喜んでいてくれているのは、彼女だが、やはり私のいないItamaを寂しがってくれているのも彼女だ。
もう仕方ない。全て全力を尽くす！
幸運にもその日は、夫の会社の忘年会で、夫は次男を連れて出かけてくれていたので、長男だけなら夕飯を準備していれば問題ない。夜７時にオラトリオから帰宅。夕飯を準備し、キッチュ•パーティでは俗悪品を交換し合うが、どこかにしまっておいたのが見つからず。仕方なく、使い用もなかったアクセサリーがあったので、それを包み、またラウラのためのクリスマスプレゼントもセッティング。
自転車でまずはパロッキアへ出かけた。入り口にプレセペが飾られていた。最近忙しすぎて、地元での日曜日のミサに出られていなかった。先日の日曜日も日本人ミサがあり、そこではすでにジェズー•バンビーノが飾られてしまい、もう私の頭は忙しさと相まってカオス、そのもの。静けき馬屋はどうしてしまった！
ミサ中、この一年の聖歌隊やオラトリオの活動を振り返ってみた。何かと葛藤の多い１年だった。けれど、オラトリオ担当の司祭（ドン•リッカルド）に救われた。彼に掴まれて逃げられない？感覚もあるけれど...。夕方のオラトリオでは夏のオラトリオ以来あっていなかった少年が私のところにやってきた。指先が器用で、物覚えも良く、素直で賢い子だ。次男とも意気投合していた。「T子！まだ先の話なんだけどさ、来年の夏のオラトリオは僕がT子の折り紙教室を手伝いと思っているんだよ。」といって自分が最近youtubeで習得したものをたくさん説明してくれた。えっ私、まだ来年の夏のオラトリオのことなど何も考えていないんですけど....ふと、ドンを見るとにやっと笑ってサムアップしてきた。あー私はまた来年も逃げられない。苦笑
そのドンは先週教会音楽を専攻していたコンセルヴァトリオを最高得点で卒業した。レクイエムを作曲し、コンセルヴァトリオの生徒たちに歌わせたようだ。卒業式に参列できなくて非常に残念。ミサの司式は、主任司祭であったが、ミサ後の聖歌隊の練習には、ドン•リッカルドが来るというので、やはり居残ることにした。
クリスマス•イヴのミサの練習。ラテン語も多い。歌詞を見るたびに怒られる。一人でもリズムや、息継ぎ、発音を間違えると、その場でやり直し。彼の指揮する指先をみているだけで、引き込まれるものがある。結局、練習が終わったら11時だった。
ゲゲゲ、まだキッチュ•パーティやってるかな? 皆がお御堂に残っていたが、先に失礼した。
ラウラの家には、まだ15人くらい人がいた。ほとんど知っている顔ぶれ。Itamaのメンバーも3人いた。来ないかと思った、と言われた。そんなはずないでしょう? 一人一人にハグして近況の挨拶。生憎、音楽に合わせて一つずつ回していく、プレゼント交換は終了していたが。今回、メンバーの多くがテアトロ（演劇）に参加しており、日時が重なってしまい欠席。第２弾が後日行われるようだ。私も一緒にテアトロをしないか？と誘われたが、さすがに演劇は無理。今回は、地震災害のあったアマトリーチェ救済のためのチャリティー舞台のようだ。皆、パワフル！
私の周りには、エネルギッシュで豪快な女性が多い。頭が良くて仕事ができる女性は沢山いる。けれど、家庭や仕事があっても、フットワークは軽く、それプラス人のために、愛情たっぷり尽くすことができる人。そう器が大きいのだ。多分、それは自分に余裕ができないとできないことだろう。私はまだまだあっぷあっぷしている。人間力アップには、やはり器の大きな魅力ある人の近くにいて学びたいもの。友達は大切。友達は宝。無理してでも彼女たちに会いに行ってよかった。エネルギーをもらえた夜だった。