今年も虫除け | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。



昨年、虫除けにハッカ油を使用したスプレーを作ってみた。

エタノールと精製水を1:9にするか2:8にするか何れにせよ、100ml(エタノール20ml+精製水80ml)に対しアロマオイルは1ml、つまり20滴で作ってみた。また、精製水に重曹を少し加え、またハッカ油数滴でデオドラントとしても使ってみた。夏は爽快感があって気持ち良い。

ところで、数週間前、アパート内部に消毒をまかれた。中庭などには、ネズミがいるという話だが、本当?と思っていたが、先日、地下鉄を降りて歩いていると、車の下から何か猫よりもずっと小さいのだが、素早く移動するものを発見。次男がダッシュで追いかけると、ハムスターだったという。いや、ハムスターじゃないでしょう?茶色っぽく15-20センチはあったと思う。次男が思い切り追いかけ回すと、最終的に道路脇の下水溝に入って行ってしまった。やっぱりいるんだ...緑が多い地域なので、アパートの敷地内でハリネズミを見かけたことがある、と長女は言っていたが、虫、動物嫌いの私にとっては恐怖でしかない。

話は逸れたが、アパートの敷地内や地下などの消毒をまいたら、一気にゴキブリが苦しくなって出てきたとアパートの住人が騒いでいた。確かに、地下の倉庫にワインを取りに行くと、小さなゴキの屍骸5,6匹発覚!天井裏もすごいことになっていたらしい。

とりあえず家の中ではみていない。玄関、部屋の隅々、バルコニーにも日本で購入したコンバットを置いている。とはいえ、念には念を入れ、今年もハッカ油スプレーを作っておこう。ハッカ油を染み込ませたガーゼをあちこちに置いておくだけでも良いらしい。匂いも爽快で悪くない。

昨年、夏に北海道に旅行へ行ったという友人からお土産に、北見名産のハッカ油をいただいた。一時は「北見」と言えば「ハッカ」と言われる時代もあったとか。

ハッカとはいわゆるミント(英語読み)と呼ばれるハーブ。イタリア語だとメンタ。シソ科の植物で、葉に含まれる「オイル」が精油な訳だが、このハッカ草に含まれる含有量は草の品種にもよるが、一番多いとされる「和種ハッカ」でも1-2%ほどしか含まれておらず、約10kgの収量を得るのにも、最低でも300坪近くの畑が必要だという。つまり逆算すると畳1畳分の畑からたったの17mlくらいしか精油が取れないということになる。なので、お値段がそこそこにするのも納得が行く。

ハッカの花言葉葉、「徳」「美徳」「効能」「貞淑」「迷いから覚める」「私たちは再び友達になろう」。

虫除けしながら、体を駆け抜けるような気分爽快な香り。疲れた時や、眠い時、気分転換にもすっきり!しゃっきり!