めったに「キン肉マン」についてコラムを書かない筆者だが、今回はいろいろと述べたいことがあるのでどうか一読願いたい。まず、20数年ぶりに「キン肉マン」を復活連載してくれた「ゆでたまご」両先生に感謝申し上げたい。これからもお体に気をつけて連載に励んでいただきたい。では今回の考察は新連載にて明らかになりつつある?「完璧超人」という超人属性についてである。
第4勢力として登場した彼らだが、グレートことカメハメはその存在を既に知っていた感があった。タッグトーナメントにおいてスクリューキッド・ケンダマンの偵察隊が出現したことによって周知された。「神に最も近い超人」、正義だの悪だのという概念にとらわれず、あらゆる感情をも超越し、己の鍛えこまれた体とその強さだけを追求するという気高いイデオロギーをもった存在として登場。
首領格・H・ミッショネルズのビッグ・ザ・武道は喧嘩男ことネプチューンマンを陰で操る存在としてマシンガンズにその正体を知られてしまう。その正体とは古代超人・ネプチューンキングである。
喧嘩男にマスクを授けた完璧超人界の首領として今日まで知られてきたが、どうやらその設定が違うような事態が起き始めているのだ。
それは新連載「キン肉マン」にて明らかになった。どうやら、ネプチューンキングは完璧超人軍の幹部のひとりにすぎないというわけである。私は今日までネプキンは完璧超人の首領であると同時に創始者であると認識していた。
それが今回の連載によれば、ネプキンが宇宙に置いてきたとされる「1000人の弟子」はネプキンの弟子ではないと明確に否定されたことだ。
ネプキンが宇宙に置いてきたとされる「1000人の弟子軍団」なるものは自称・首領ネプキンの吹聴であるとされ、さらにはその「1000人の弟子軍団」こそが完璧超人軍の本隊であり、タッグトーナメントに参加したネプキン・ネプ・スクリュー・ケンダマの4人はあくまでも先遣隊でしかないという事実が明らかになったのだ。
勝手ながら私は完璧超人を4つのタイプに分けたい。
①悪行タイプ…まずこれは先にも述べたネプキンらの一味である。完璧超人の気高い理想を唱えながらも武器の使用、地球征服の野望など単なる欲望のために動いたとされる、なんらそこらへんの悪魔・残虐などの悪行超人とは大差ない集団
②原理主義者タイプ…もともとあった「完璧超人」の理想を純粋に求め、かつそれを遵守・堅持しようとする、いわゆる今回の連載で登場した「真・完璧超人」
③友情などに厚いタイプ…爆発四散したネプを救ったとされるグレイトハリケーンなどの超人
④はぐれ者タイプ…超人ハンターオメガマンがこれにあたる。完璧超人を標榜しているもののフェニックスや超人閻魔などの支援をうけている。宇宙に散らばる犯罪超人を処刑するというならば、もしや正義超人ではないかという疑問さえおきてくるが…?
以上のようにタイプを4つに分けてみた。完璧超人の発生やその歴史はこれから明らかになる可能性が高い。創始者・首領・軍団組織の内容もいずれ判明してゆくに違いない。たぶん…