認知症ケアの技術・ユマニチュード
フランス生まれの認知症ケアの技術、ユマニチュード。
ユマニチュード（Humanitude）とは、
フランス語で「人間らしさ」という意味。
「人は見つめてもらい、誰かと触れあい、言葉を交わすことで存在する」 という理念があります。
認知症で自分のことがわからなくなり、混乱している状態の人に対して「あなたのことを大切に思っている」 ということを伝えるための技術でもあるのですね。
このユマニチュードの技術は１５０もあるそうですが、 主に「見る」「話す」「触れる」「立つ」を４つの柱 にしています。
これらを見ていくと、人間の尊厳を満たし、存在を承認することをに重きを置いていて、これは子育てにも通じる技術だと思います。
ましてや、毒親からの存在承認など得られなかったアダルトチルドレンにとって、成人してからの「自分の育てなおし」にも使える技術です。
アダルトチルドレンは扁桃体が過剰反応している
自分の本当の気持ちがわからなくなっているアダルトチルドレンは、脳の働きで見ると、扁桃体が過剰反応している状態です。
扁桃体は、簡単に言うと「爬虫類脳」に属しています。
扁桃体は反射・情動を司っています。
反射・情動とは簡単に言うと、「快適なのか、不快なのか？」の2択です。
反射と情動で即座に反応してしまうために、理性が働かず、感情のコントロールが難しい。
理性は大脳新皮質という「人間脳」で司っています。
感情は「動物脳（大脳辺縁系）」で司っています。
つまり、理性が吹っ飛びやすくて感情に左右されやすいアダルトチルドレンは「人間脳」よりももっと原始的な「爬虫類脳」「動物脳」の部分をよく使っている人たちでもあります。
ユマニチュードを用いると、まず「爬虫類脳」を落ち着かせて、徐々に「人間脳」に働きかけることができるため、冷静な思考がしやすくなるという理屈です。
自分を育てなおしていきたい人は、ぜひユマニチュードの技術を知っておくとよいでしょう。
インナーチャイルドを癒すことが、アダルトチルドレン克服の鍵ですから、自分育てとは「インナーチャイルドの育てなおし」でもあります。
長くなりそうなので、
また順にご紹介していきますね。
今日は、まず「ユマニチュード」がアダルトチルドレンの”自分育て”にも使えるという情報提供でした。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林 志のぶ
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