首がすわったら、どんな抱っこがいい? | 理学療法士が教える赤ちゃんの発達とお母さんの体作り:国分寺

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10年以上理学療法士として病院で治療し運動指導してきた私が、赤ちゃの姿勢と発達を良くする日々の習慣や体操をお教えします。

●首がすわったら、どんな抱っこがいい?

こんにちは、山崎有紀美です。

だいぶ間があいてしまいましたが、前回の首すわりまえの抱っこの仕方につづき、首がすわってからはどういうところに気をつけて抱っこしたらいいかお伝えしたいと思います。


まず、首がすわるってどういうことかわかりますか?

縦抱きにして、なんとかカクッといかないで保っていられるようになったということではないんですよ。

首がすわるまえから、縦抱きで首を支えずに抱っこしていると、しっかり自分の頭の重さを支えられる首の力がつかないばかりか、変に緊張して、固めているだけになってしまいます。

首に深いしわが入っていたり、首がうもれた感じになっている場合は、いつも緊張させてしまっている可能性があります。


首すわり前までは、首がグラグラしないようにサポートしてあげましょうね。


仰向けから肘を持って、からだを起こしてきて、お座りするくらいのときに、しっかり自分で頭をぐっと起こせて保てると首がすわっているかの見方になります。



そして、こうやってしっかり首が自分でコントロールできるようになっていたら、





前を向いて抱っこしてあげましょう。

首が自由に180度向けるんです。

しっかりみたいところが見えるので、好奇心が旺盛にもなるし、自由に首を動かせるので、向き癖がつきにくいんです。


まだ腹筋背筋はしっかり育っていないので、肋骨と骨盤の二箇所をしっかり支えてあげます。





横からみるとこんな感じ。

大人がまっすぐして、そこにぴったりあわせて赤ちゃんもまっすぐの姿勢を意識します。


ただ、このとき大人の姿勢をしっかりまっすぐにしていないと・・・



まっすぐ抱っこしているつもりが、赤ちゃんが曲がってしまったりします。

だから、お母さんの姿勢が大事なんですね。


もし、お母さんが自分のからだの癖とか、姿勢が気になるようでしたら、赤ちゃんの姿勢の前に、お母さんがしっかりまっすぐからだが保てるようにからだを整えておくことが大事です!


こうやって、前を向いて抱っこして、お母さんが背後から話しかけてあげることで、見えていなくてもお母さんの気配を感じとれるようになって、後ろへの注意も向きやすくなるので、とっても大事なんです。


普段、おうちのなかで起きているときのちょっとの移動や、気分転換にはこの抱っこをしてあげるといいですよ。