福祉を考える③
堀田製作所 堀田健一さんの想い③
少年は北海道に住んでいたのですが、ある日、父親から電話があって、息子を1人で羽田空港まで行かせるから、なんとか自転車を作ってやってほしいとのことでした。半信半疑ではありましたが、告げられた時刻に羽田空港まで行ってみました。
しかし、約束の飛行機が到着して乗客が降りてきても、それらしき少年の姿はありません。しまいに到着ロビーには誰もいなくなり、正直なところ私は騙されたと思いました。
しかしふと外を見ると、身体を不規則に揺らしながら、1人の少年がこちらに向かって歩いてくるではありませんか。私は、その瞬間、込上げてくる涙を抑えることができませんでした。「こういう子のために頑張れないんじゃ、俺は生きている意味がない」
本気にならざるを得ませんでした。お金のことより何よりも、この仕事をなんとしてでもやり遂げなければならない。あの日が、私の運命を大きく変えた日であったと思います。
つづく
福祉を考える②
堀田製作所 堀田健一さんの想い②
ただ、その頃よりは随分、工作機械などが揃ったいまであっても、連日深夜まで作業をして、ひと月に作れるのはせいぜい5、6台。1人として同じ自転車はないということで、量産することが出来ないのです。
ただ私には、私の所にいらっしゃった方々に「できません」とは言えませんでした。ただ同時に、それを事業とすれば赤字覚悟の自転車操業になることもわかっていました。実際、息子の給食代を期日どおりに払えないような年月が続いたのです。
そのような辛い創業期の頃、私を本気にさせた1人の少年との出会いがありました。
つづく
福祉を考える①
皆さんの考える福祉ってなんですか![]()
堀田製作所 の堀田健一さんのは福祉について
自分の想いを明確にして仕事に取り組んでおられていまして
非常に感銘を受けましたので紹介します。
堀田健一さんは、障害者用の車イスを
長年にわたり作っている方です![]()
堀田製作所 堀田健一さんの想い①
今年で32年。私は身体の不自由な方のための自転車を作り続けてきました。両足が動かない方には、ペダルの代わりに手で操作するレバー。両手が不自由な方には、ハンドルを下に押すだけで利くブレーキを搭載するなど、1人ひとりの障害に合わせてオーダーメイドで作り続け、気付けば1800台の自転車を世に送り出してきました。
しかし、最初から私に自転車作りを一生の仕事とするほどの覚悟があったわけではありません。人生の流れに乗って、いまはたまたまここに流れ着いた。という感じがしています。
そもそもは、身体の不自由な方のためにというわけではなく、二男のためにお遊びで作った踏み込み式ペダルの三輪自転車が第1号でした。二男は大喜び。それを見た身体の不自由なご婦人が「私にも」ということになって作ったのが第2号。「さあ、遊びもこれで終わり」と思っていたらこれが新聞に取り上げられました。すると翌日から身体の不自由な方々が私の所を訪ねてこれれるようになたのです。それは毎日続き、私の帰りをまっているような状態でした。
つづく


