高速道路で通称ねずみ取り(人員とパトカー配置)は行わないものだと思っていた。

時速100キロで走行中の車両に旗を振って停止させたり、路肩に停めて違反切符を切るのは危険である。警察官だって命懸けの作業になる。

だから高速道路上の交通取締りは覆面パトカーか、あるいは自動速度違反取締り機(オービス)により行う、そう思っていた。

 

もしくは、大型連休中によく遭遇したのだが、インター出入口付近に立って目視による取り締まりだ。携帯電話使用やシートベルト非着用を確認すると少し先の警察官に連絡、赤い旗を振って違反車両を停止させる。近くにはパトカーも停まっている。

 

しかし最近は、高速道路上でもいわゆるねずみ取りを行うようだ。毎日、ネットや新聞紙上に掲載される交通取締情報にも、例えば「東北自動車道の平泉前沢ICから北上江釣子IC」のように、高速道路上での取り締まり情報が掲載されている。

 

今日初めて高速道路上での取り締まり現場を目撃した。場所は三陸道釜石ジャンクションと釜石インターの間。私は釜石道からジャンクションを経て、三陸自動車道下り線を走行中だった。反対車線でパトカーと一般車両が停まっている。パトカーに追尾されているのに気づかずに、スピード違反をし停止させられたのだろう。そう思っていた。

 

しかし、少し走ると中央線寄りに警察官が赤い旗を持って立っており、さらにもう少し走ると、ガードレールの外側、草地を少し上がったところで警察官が身を隠すようにしゃがんでいた。これはねずみ取りだ。ねずみ取りに違いない。パトカーはどこかに隠れていたのだろう。

 

三陸道は80キロ(一部70キロ)制限であるが、多くの車が20キロぐらいは平気で速度超過違反を犯している。ねずみ取りに引っかかる車は多いだろう。

 

しかし、片側一車線の三陸道でパトカーと違反車両が停車し、一般車両が2台を追い越すように走る。警察官がパトカーを降りたり、違反車両の運転手をパトカーに乗せたりする。

中央線寄りには生身の警察官が立ち、ガードレールの外とは言え、別の警察官が草地斜面にしゃがんでいる。これらは高速自動車道、危険この上ないことである。

 

いずれ、捕まったら大変だ。高速道路でもねずみ取りが行われていることを肝に銘じ、違反しないようにしなければいけない。