ソムリエ☆メンバーズのブログ。 -11ページ目

ソムリエ第20弾★□□□/ファンファーレ

ついでにもう一枚。

【音楽担当】Rがご紹介するのは
□□□の『ファンファーレ』(05.9/1発売)




なぜかかせきさいだぁを紹介していて
思い出したので、続けて紹介。

●何て読むの?
□□□と書いて「クチロロ」と読む。
三浦康嗣(みうらこうし)と南波一海(なんばかずみ)の
二人組で1998年に結成。

緻密なインストものと、王道(風?)な歌もので
インディーズの頃から高い評価を受ける。

メジャー・デビュー・シングル「GOLDEN KING」、
次の「GOLDEN WEEK」、そしてアルバム『GOLDEN LOVE』と
昨年は怒涛の快進撃で、一般リスナーにも高い認知度を誇るように。

●出会いは…
これは『ユッキー』さんに
教えてもらいました。

何となく名前は知っていたものの、
「どうせ、王道なPOPとかでしょ?」
と軽視していたが、『Twilight Race』という
曲を聴いて《コリャヤベイ!!》と猛省。

エレクトロニカ?ポストロック?
ブレイクビーツ?ハウス?
ん?ウタものははっぴいえんど??
と、一言で説明できないその雑多な音楽性。

たまに、こういうのを聞くのも悪くない、
と入稿前の月曜日に思ったりしました。

ソムリエ第19弾★かせきさいだぁ/ベストオブかせきさいだぁ

今週はみんなソムリエが早い!!

と言うわけで、今週のトリは
【音楽担当】Rご紹介するのは

かせきさいだぁの『ベストオブかせきさいだぁ』(96.9/1発売)





と、言ってもみんな知っている(下手すりゃ持っているかも)
まー、とりあえず紹介します。

●かせきさいだぁ≡駆け足解説(参考文献:ウィキ&ファンサイトより)

本 名 --- 加藤 丈文(かとう たけふみ)
職 業--- 作詞家/ラッパー/ヒネモシスト/漫画家
芸 名 --- かせきさいだぁ≡ この名前はTONEPAYS時代の「土曜日のかせきさいだぁ≡」から取ったもの。
名前の後ろの「≡」はスゴイ勢いで走ってるさまの表現とか。
趣 味 --- プラモデル・フリスビー(フリスビー普及員の資格も取得!)
出 身 --- 静岡県 榛原郡 中川根町 上長尾 静岡県の大井川鉄道の下泉駅がもより駅らしいです。
ま、あんまりプライベートな事はねぇ...。あっ大井川鉄道は味があっていいですよ!一度は乗ってみるべし!!
生年月日 --- 1968.9.26
身 長 --- 163cm
体 重 --- 58kg
血液型 --- O型

はっぴいえんどや松本隆のトラック、歌詞を引用した
ラップで注目を集める。

2001年にはホフディランのワタナベイビーと
青春ポップデュオBaby&CIDER≡を結成。
並行して、木暮晋也(ヒックスヴィル)と共に
ユニットトーテム・ロックとしても活動中。

ハグトンというマンガを自費出版。
グッズも数多く作られている。

【オススメ度】★★★★☆(星5つMAX)
青春の一枚です。
高校1年(96年)頃、何気なく地元のCDショップで手にした一枚・
とりあえずベスト~だし、買っとくかくらいな感じで購入。

最近、聞き直したらよかった。
「ゆるい、だるい、ぬるい」と3拍子揃っており
久しく忘れていた、「生き急がない」感じを思い出しました。

スチャダラパーやTOKYO NO.1 SOUL SET辺りと
交流があるので、そこら辺が好きな人にもオススメ。

ソムリエ第18弾★エスカルゴの夜明け(宇野 亜喜良+蜂飼 耳)

現在、キリマンジャロを乗り越え、ホッとしてます(キリマンジャロ=ヤマ)。

先週は…遭難しかけました。



そんなこんなでちょっと世の中をはかなんでみたくなるソムリエを。







「エスカルゴの夜明け」宇野亜喜良+蜂飼 耳





★作者紹介★



宇野亜喜良

70年代ブレイクしたイラストレーター。寺山修司の本やポスターなども描いてました。

昔、カルピスの広告課にいたらしい。

空ろな目の美少女を描くヒト。でも、鉛筆デッサンも写真なみにウマイ。



蜂飼 耳

中原中也賞、芸術選奨新人賞受賞の気鋭詩人。週刊文春の映画評で、ご存知の方もいるのでは?

なぜか今月の「ブレーン」でも対談してます(テーマは「白」について)。

大学院では上代文学を専攻。だからか、モヤモヤした日本の湿気からわきたつ心象イメージが、鮮やかな詩人さんです。



★作品について★



気鋭の詩人と画家の合作になる小さな絵本。絵本+詩画集。



宇野亜喜良の不機嫌な少女たちが、「人間の営み」に出会います。

育てる、食べる、愛する…

人の営みの気持ち悪さを、言葉にしないで描いたら、

こういう心象風景になるんだろうか…。



絵本では、毎日たいせつに育てたカタツムリを、たべてしまう少女が出てきます。

つい、小学校の頃の、「蚕」の実験を思い出します。

毎日、葉っぱを食べさせて、一生懸命育てた蚕を

「絹糸をとる」ために殺したときの、妙なかんじ。

世の中、すべて「殺し」で成り立ってるんだ、という「あの」気づきが

詩と絵で鮮やかに描かれてます。



なにより、蜂飼さんの詩がいい。



雑誌「ブレーン」での蜂飼さんのコトバに、彼女の詩が集約されてます。



「ものをつくるというのは、ある意味、半透明を目指すことではないかと思いました。

例えば 海と効いた時に、ある人は日本海を思い浮かべ、ある人は沖縄の海を思い浮かべるように、

海という言葉一つでも受け手の体験が反映される。その人の言葉に対する体験を映しながら、

受け取るというより、その中を通過したり、その時空を体験できるような、現場のようなものを言葉で作り出したい。」







番外編



…週末に読んでハマったので…蜷川実花の映画の原作ですね。



安野モヨコ「さくらん」





★著者紹介(ウィキぺディアより)★

言わずとしれた「ハッピーマニア」「働きマン」の作者。

ダンナは「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野監督(ダブルあんの)。クールでシニカルで現代的な作風が特徴。





★作品★

吉原の廓(くるわ)に連れてこられた少女・きよ葉が、美しく成長し吉原一のおいらんになっていく…というスジ。

いじめられ、男にはひどい目にあわされ…と、話としてはドロドロ。

「廓」の華やかさのウラにある性のエグみもしっかり描かれていて、

救いようのなさいっぱい。



でも、何があっても受け入れ耐える、主人公の意地が「粋(いき)」で、

妙に清々した気持ちになるマンガです。



「この世は苦界でございますよ。気に入ることなんかありゃしねえんだよ」

…と冒頭でつぶやくきよ葉ですが、

そんなクソな世の中でも、「生きていく」オンナの覚悟が、眩しい。