後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba
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イラン情勢を踏まえた石油製品価格の緊急的激変緩和措置。

1.イラン情勢を踏まえて、原油価格高騰による石油製品価格の高騰を抑制するため、緊急的に燃料油(ガソリン、軽油、重油、灯油、航空機燃料)に対する支援を行うとの総理指示が3月11日(水)に行われました。

 

2.具体的には、現在の燃料油補助金の基金残高(2,800億円)を活用し、ガソリンについては、全国平均小売価格が、170円程度を超える見込みとなった場合には、その水準を超えないよう、170円を超える部分について10/10の補助を行うこととしました。

 

3.軽油・重油・灯油については、ガソリンと同額の補助を行います。軽油については、暫定税率が廃止される4月1日まで、暫定税率相当の17.1円の補助に加えて追加的に支給します。重油・灯油については、従前の5円の定額引下げ補助に代えて、ガソリンと同額の補助を行います。航空機燃料については、従前の4月の定額引下げ補助に代えて、ガソリンの補助額の4割相当の支援をします。

 

4.3月19日(木)の出荷分から支給を開始しました。中東情勢の動向やそれを受けた原油価格の水準も見極めながら、事態が長期化した場合には、今後とも支援の在り方を柔軟に検討します。

 

5.3月24日(火)には、燃料油価格緊急的激変緩和措置について、7,940億円程度の予備費の使用決定を行いました。価格高騰が継続しても、新年度初めから切れ目なく支援措置の安定的な運営を確保するための決定です。7,940億円程度の予備費使用決定によって、もともと3月末基金残高見込みと合わせた基金は1兆円超となり、今後、仮にガソリン小売価格が200円程度(すなわち30円補助)で4カ月程度推移しても対応できる規模を確保しています。

 

6.3月19日の使用決定分【道路除雪費509億円】、3月24日の上記外の決定分【タクシー用LPガス価格の緊急的激変緩和措置60億円程度】と合わせて、予備費の残額は110億円程度となります。仮に年度内に大規模災害が発生した場合には、当初予算に計上している「災害直後のプッシュ型支援のための予算」の他、必要に応じて予備費残高を活用することとなります。量と価格の両面から国民生活を支えられるようできる限りの政策を実行します。

 

 

自民・維新与党社会保障制度改革協議を再開。

1.3月19日、『自由民主党・日本維新の会連立合意書(令和7年10月20日)』に基づく社会保障制度改革を議論するため、自民党と日本維新の会による協議を再開しました。連立政権合意書の中でセットされた具体的な13項目が議論の対象となります。昨年(7年)11月21日に閣議決定された『総合経済対策』の記載には、「連立政権合意文書(令和7年10月20日)に盛り込まれたその他の社会保障改革(13項目)を含め、令和7年度中に具体的な骨子について合意し、令和8年度中に具体的な制度設計を行い、順次実施する」こととされています。 

 

2.しかしながら、①衆院選挙が行われ、全体的な日程がイレギュラーになっていること、②昨年6月に取りまとめたOTC類似薬の保険給付のあり方の見直し、病床削減、医療DXの加速化等を内容とする「健康保険法の改正法案」の審議を控えていることを踏まえ、「骨子」については令和7年度中ではなく「骨太2026」前に取りまとめ、その内容を「骨太2026」に反映するスケジュールで対応することとしています。

 

3.社会保障制度改革協議のメンバーは以下の通りです。

自民党:田村憲久、後藤茂之、鬼木誠、勝目康、星北斗

日本維新の会:梅村聡、伊東信久、阿部圭史、新実彰平

 

4.今後、原則として2週間に1回程度を目途として、13項目について順次議論していくことになります。19日の第1回(再開後)には、以下の2項目、

(1)保険財政健全化推進(インフレ下での医療給付費のあり方と、現役世代の保険料負担抑制との整合性を図るための制度的対応)、

(2)医療機関における高度医療機器及び設備の更新等に係る現在の消費税負担のあり方の見直し

についてフリーディスカッションを行いました。維新からは、医療給付費の伸びを中長期的な名目GDP成長率に沿って制御する(ピン留め)の提案等もなされました。インフレのもとでの医療費への対応、医療高度化への対応、制度改革努力等について今後丁寧に議論していきます。

 

 

ホルムズ海峡の状況と備蓄放出。

1.原油の93%をホルムズ海峡経由で輸入している我が国にとっては、ホルムズ海峡は経済社会の生命線といえます。共同海事情報センター(JMIC)等によれば、ペルシャ湾内には3,000隻以上(大型タンカー約1,000隻)の船舶が滞留しています。そのうち日本関係船舶は  45隻(うち、日本人乗船船舶:5隻【合計24人】、日本籍船:5隻)となっています。ホルムズ海峡を航行した船舶数は、3月15日で1日当たり3隻(貨物船3隻)となっており、平時の1日当たり138隻に加えて船舶の航行に支障が生じており、今後の世界のエネルギー供給が不安視される事態となっています。3月1日以降、少なくとも20件の海洋事故が報告(3月16日)されています。ホルムズ海峡の事実上の封鎖に対して、日本関係船の安全確保に万全を期さねばなりません。

 

2.12日には、モジュタバ・ハメネイ最高指導者は、「ホルムズ海峡封鎖という手段は、今後も確実に活用されるべき」とのメッセージを発表しており、革命防衛隊(IRGC)海軍司令官もこのメッセージに呼応し、「米国はイラン海軍を壊滅させたと虚偽の主張をした」としつつ「ホルムズ海峡はまだ軍事的に封鎖されておらず、単に管理されているに過ぎないことを改めて想起されたい」と投稿しています。また、イランのカーグ島へのいかなる攻撃も世界のエネルギー市場を根本的に変えると警告を発しています。

 

3.3月11日、19時30分頃、我が国はIEAの決定に先立ち備蓄放出の実施を表明【民間備蓄15日分、国家備蓄1ヵ月分】しました。その後、IEAの加盟国間で合意に至り、3月11日23時頃には、加盟国(G7を含む32ヵ国)が協調して備蓄を放出することを決定・公表しました。IEA加盟国全体で、過去最高となる4億バレル(平時ホルムズ海峡を通る原油量約20日分相当)を放出することとしました。(ロシアのウクライナ侵攻時は1.8億バレル)地域ごとの放出量の内訳は、米州1.96億バレル(約48%)、アジア大洋州1.09億バレル(約26%)、欧州1.07億バレル(約26%)となっています。

 

4.2月28日にホルムズ海峡を通過済みのタンカーが日本に到着するのは、3月20日頃であり、その後日本への原油供給が大幅に減少することが見込まれるため、3月16日には機動性に優れる民間備蓄の活用による初動対応として15日分活用し、その後国家備蓄を1ヵ月活用し、国家備蓄を必要に応じて供給するとともに、代替供給ルート、代替国からの調達を行うこととしています。

 

 

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