数回に分けて、
語りかけで時制を教えることについて
書いてきましたが、
今日は、
子どもの発言に対して返答する際に、
具体的な表現で描写してあげる
について考えてみたいと思います(『
間違いを訂正する』に関してはコチラ)。
これは、子ども特有の
「見て!見て!」に対して
時制の習得を促しつつ、
どう返答するかというもの。
小さい子どもがよく使いそうな表現を
例に挙げて考えてみたいと思います。
Mommy, look!(お母さん、見て!)
I did it!(出来たよ!)
これに対して、
Good job!(よく出来たね)
Wow. Did you draw a flower? Beautiful.(わぁ。花を描いたの?きれいね)
・・・のように答えると、
子どもが動詞の活用に触れる機会が
あまりないので、
褒めるというよりかは、
その時の様子を動詞を含めて
なるべく具体的に描写します。
たとえば、
Mommy, look!
Wow, I really like the yellow flower you drew.(わぁ。◯◯ちゃんが描いた黄色い花、本当にいいね)
You wrote a letter to your grandma? That's very sweet.(おばあちゃんにお手紙を書いたの?優しいね)
I did it!
You tied your shoe laces very quickly!(とっても速く靴ひもを結べたね)
You put away all the toys! That was quick!(おもちゃを全部片付けたの?速かったね)
こんな風に、
その時の子どもの動作を表した言葉を
意識して返事に含めます。
そうすると、不規則動詞も規則動詞も、
インプットとして繰り返し与えることができます。
要は、時・場所・状況を変えて
繰り返し同じインプットを与え、
インプットの文法要素に気付かせるということ。
これは時制以外の文法要素にも使えます。
なるべく、具体的な描写をしてあげることで
特定な表現の習得も促すことができます![]()
たとえば進行形は下のような感じ ![]()
Mommy, look!
You are swinging nicely on the swing!(上手にブランコをこげているね)
You are holding chopsticks very nicely!(上手にお箸を持っているね)
もし どう描写していいか分からない場合は、
「あ。ここ、詳しく描写したいな」
と思ったときにメモを取っておいて、
あとでゆっくり英文に直すというのもいいと思うし、
習得させたい表現を
どのような場面で どのように表現できるかを
シミュレーションしてもいいと思います。
(たとえば、drawを習得させたいのなら、
お絵描きの時間にdrawを使った表現を
いくつか考えて用意しておく・・・など)
わたし自身、
「あの時、こう言えば良かったな」
と思うことも多々あります![]()
そういう意味では、
親であるわたしも日々 勉強です![]()
語りかけの中で行うことなので、
子どもの性格や発達段階によっては
気が付くのに時間がかかったり、
もしかしたら気が付かないこともあるかもしれません。
そういう場合は、もう少し直接的な方法を取るなど
工夫をしてみるのもいいと思います![]()