前回の記事では、
子どもが発話をベースにして英語を習得する場合、
繰り返し繰り返し耳にするインプットにより
自分の中で文法ルールを見つけ出し、
時制だけでも
相当な時間をかけて習得すると書きました。
では、知識として体系立てて教えることなしに
語りかけで時制を教えるとしたら、
どうしたらいいのでしょうか![]()
英語のレッスンでは、
特定の文法ルールを習得するよう、
それに基づいてレッスンを組み立てますが、
バイリンガル育児では、
日々のやり取りで気付かせるのが効果的と感じます![]()
ここでは、効果がありそうな方法を2つ書いてみたいと思います。
間違いを訂正する
子どもの発言に対して返答する際に、具体的な表現で描写してあげる。
の「訂正する」という方法は
大きく分けて6種類ほどあるそうですが、
よく使われそうなのはこの2種類じゃないでしょうか。
explicit correction(はっきりと訂正する)
recasts(間違った箇所のみを訂正して、子どもが言ったことを繰り返す)
たとえば、下のやり取り。
I goed to Disneyland yesterday.(昨日 ディズニーランドに行ったよ)
You should use "went" not "goed." ("goed"じゃなくて"went"でしょ?)
これが、explicit correction。
子どもにはっきりと「間違ってるよ」と伝えるやり方です。
子どもによっては、
間違える度に毎回 直されるのが嫌で
発話が減る可能性も出てくるかもしれません![]()
特に発話が安定して出る前は、
子どもの「話したい!」という気持ちが大切。
子どもの性格や発話の様子を見ながら
直すか直さないかは決めると良いかもしれません。
そういう理由から、
わたしが娘に日常的に使うのは recasts。
上の方法よりも遠回しに言うので、
伝わらないことも多いです。
ただ、会話の流れを比較的止めないので
語りかけでは よく使っています。
子どもが 気が付けばとても効果的だと感じます。
たとえば、下のやり取り。
I goed to Disneyland yesterday.
I went to Disneyland yesterday?
I went to Disneyland yesterday.
Wow, lucky you! Did you have fun?(わ、よかったね!楽しかった?)
これは間違いだけを訂正し、
子どもが言ったことをそのまま繰り返してます。
"You went to Disneyland yesterday?"にしないのは、
より遠回しな recastになるので、
子どもが直されていることに気が付きにくいから![]()
もし、全く訂正しない場合は、
下のような返答になると思います![]()
Oh, you did? Lucky you!(そうなの?よかったね!)
このような返事は、
もう既に時制を正しく使えるときに意識して使うと
疑問文の正しい答え方の習得に繋がるんじゃないでしょうか![]()
(例:親: Who called you yesterday?→ 子ども: Sam did.)
そして
以上にインプットとして効果が高いと感じるのは、
の「子どもの発言に対して返答する際に、具体的な表現で描写してあげる」こと。
これは、発話の間違いを訂正するのとは違い、
子どもの「見て!見て!」に対して
時制の習得を促しつつ、どう返すか
というもの。
記事が長くなってしまったので、
これについてはまた次回 整理して書いてみたいと思います![]()