ここ数回に分けて

英語の習得順序について

書いてきましたが、

 

今日は3否定文について考えてみたいと思いますニコニコ

 

 

1 文法要素

2 質問文

3   否定文

 

 

 言語習得の順序花 言語習得の順序①:文法要素花 言語習得の順序②:質問文

 


質問文も分かり易い順序で習得すると書きましたが、


否定の言葉(negation)も同じように、

幼児期の早い段階から見られるそうです。


 

子どものイヤイヤを経験されている方は

想像しやすいかと思いますが

 

この時期は、親も否定語を使うことが多いというのも理由の一つ。

 


危ないことをしたり、

注意する行動が多くなる時期でもありますよね笑い泣き過去の記事『語りかけ:Noを少なく』)

 

早い子は1歳半ごろから始まり

長い場合は4歳ごろまで続くようですが、

 

イヤイヤ期の突入と同時に、

一気に否定(拒否する、反対する)の言葉を習得するようです。


 

下が否定の言葉の習得順序です。

 

  1. “no”単体か、言葉の頭に”no”を付けるNo go. No cookie. No comb hair.)
  2. 文が長くなり、主語が含まれ、動詞の前に否定語(Daddy no comb hair.)
  3. “can’t”や”don’t”など、”no”以外の否定語を使う(I can’t do it. He don’t want it.)*ただし、主語や時制による否定語の変化はまだない
  4. 主語や時制に合わせて、正しく否定語を変えられる(You didn’t have supper. She doesn’t want it.)*ただし、否定の重複など、まだ習得しづらいものもある(I don’t have no more candies.)

(Lightbown, P.M. & Spada, N. (2000) How Languages are Learned. New York: Oxford Press)

 

上の習得順序は、英語を母語とした子のもの

ですが、第二言語として英語を学習する場合も、

ほとんど同じようなパターンを辿るようです。

 

ただ、第一言語の影響を受けて、

一つのステージに長く留まることもあるようです目

 

④は、娘も何度も何度も間違えて

少し前にやっと言えるようになった部分。

 

I don't have any books now.

 

というように一致できるようになったのは

5歳になる前あたりでした。


 

それでも、「否定 + any」という文法は考えていないと思います。



繰り返し 繰り返し 色んな文脈で似た表現を耳にすることで、


「気付き(noticing)」が起こり、自分の中で「ルール化」していくのですニコニコ




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