NHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体」
久石譲/NEC Avenue
NHK『人体』のサウンドトラック。私の中の久石譲といえば、宮崎アニメでも北野ムービーでもなくコレです。繰り返されるメインテーマが簡単なメロディーなのに、ふわっと胸に広がる。世の中はあんまりおもしろくないけど、宇宙とか、深海とか、魔境とか、世界の果てには、まだまだ興味深いことは山程あるわけで、CG盛り沢山のNHKスペシャル『人体』『進化』とか私はおもわず見ますね。CGアニメーションも当時は、珍しくて、ミクロの世界を宇宙的に表現するにはベストマッチだったし、オーケストラほどの予算がもらえる前の久石譲のシンセワークスには、血の通う神秘性があった。ヘモグロビンや白血球の世界はキラキラした電子音楽の音符だった。→
BASS野郎外伝 爆音ケンカ道 ~地獄編~
Joey Boy Records、DANGER HIGH VOLTAGE、CYBER MESSIAH、BASS OUTLAWS、BASS CONNECTION、DR.CRANKENSTEIN、他/BAD NEWS Records
ジャケットイラストは大御所本宮ひろし!裏ジャケは改造車&水着ギャル。この世界観でなぜに本宮ひろし。ジャケは広げるとポスターになる。まず車を改造。フカフカの床にブラックライト。ドデカいスピーカー登載して、BASSをボングボングいわせている「音響派カーマニア」の為のスーパーウーファーCD。とにかくBASSききまくり。窓が小刻みに震える。腹に響く。モアーっとしてドデカホーン!ていう感じ。公道ではルールを守ろう。→
北国
闘魂フルーチェ/NOBLE MAMA
闘フル、Tohkon FuruucheはYAMAHAのSU10とQY8で創られた、初期型サンプリングパッドをメインにしたガールユニット。ボーカルを普通に録音せず、わざわざSU10にロウビットで録り込みザラザラ音にする。逆デジタルっていうか、スケールのデカさを手のひらカセットサイズに。ノーブルママWEB開設から1998年10月の初イベント4Web Unit.までに発表した音源、アップロードできなかった長い曲、珍録音ボーナストラックも詰め込み70分超となった。これは、プロバイダWebnicの容量上限5Mで入り切らないホームページの完成形をCD-Rで実現したもの。プライベートレーベルの理想型だった。→
ミス・サイゴン 日本公演ハイライト盤
本田美奈子、入絵加奈子、鈴木ほのか、市村正親、岸田智史、他/TOSHIBA RECORDS
『MIss Saigon』の日本公演のハイライト集。舞台のための曲って、字あまりっぽいのが気になるんだけど、それはもうセリフだから耳に残って当然。宝塚もいいけど、ブロードウェイ物の方が馴染みやすい部分あるよね。熱く厚く歌い上げるミュージカル独得のデュエットとか無性に聴きたくなる。ライブ全編でなく、ハイライト集は収録時間こそ短いがとっつきやすい。ドラマチックなオーケストラ、近づき飛び去るヘリコプターの音、苦悩の恋、わが子への希望。それにしても、本田美奈子の表現力の凄さ。このことを、いつか舞台ファン以外の一般の人たちが気づく時が来るのだろうか。→
Mama, I Want To Sing
A Vy Higginsen Production/REACH RECORDS
裕福ではなく、唄うのが大好きな黒人の女の子がゴスペルシンガーになっていくオフブロードウェイの名作ミュージカルが、ステージの迫力そのままに舞台の足音も入ってCDになってます。ゴスペルの魅力は声の力、コーラス、ホーリーな感じでハーレルーヤ!!躍動感あふれるコーラスってやつ。フーイェーっていう一節でさえ「イェーイイェーー」どこまで声伸びるんだ。そういえば、オフブロードウェイからこの舞台を日本へ呼んだのは、テレビ探偵団やってた頃の三宅祐司でしたね。「ママアイウォンツシーイーイーン」が、三菱電機のCMソングになってお茶の間に流れて「うわ!すごい」って驚いたんだ。→
史上最悪オムニバス4
ローファイ姉さんズ、テクマ、正太郎28号、THE 仏、月刊殺人、みみーちゃん、肉奴隷、トイレの花子さんバンド、シュートマスター、ミミックマン、九七式重戦車、ヤングリーゼント、Girl's Juice、他/史上最悪クソレーベル
全く知らない曲だが、プチミット、道産子アナルのバンド名前くらいは知ってて、音源聴いてみようと思って買った。結局、どの曲がどのバンドか、今も気にして無いのだけど、ガールつぶやきもので変質録音なのが判定でアリな「ザ・仏です。優勝を目指してがんばります」の『白飯』に関しては、自分でカセットにまとめた勝手オムニバスにもよく収録した。シーンを守る心で、こういうCDを買うのも大切だと思うが、バンドに儲けはないのだろうな。→
東京地盤沈下
下町兄弟/SHIBAURA RECORDS
持ってますとも。下町兄弟は伊集院光が大絶賛していて知ることとなった。「アップスマンデイ、何をスンデイ~♪」の番組ジングルはバナナアイスの作詞作曲だった覚えが。それも含め、伊集院光がらみで好きになりました。ズッシズッシリズムに、パキパキラップ。声を聴いてて聞き取れるライミングが心地良いので、いつまでもつなげて聴いていられる。下町だけに地盤沈下。おもしろナンバーに隠れた、ちょっと悲し気な空気をカチッっと吐き捨てるような、切ない詞も好き。DA.YO.NE-!とか一生言わなそう。何度かホームページの日記で下町兄弟のこと書いてたら、ご本人が辿り着いて、BBSでとやり取りできたのもいい思い出だなー。→
君の友達
福間未紗/RESPECT RECORD
高円寺居酒屋洗濯船のアンプラグドのライブも行ってきた!ぎゅうぎゅう詰め超満員の店内で、唯一空いてたスペースへ辿り着いたらフォークデュオ永田の片割れに「そこ、福間さん立つとこだから」と注意されその前で座る。結局、福間博士の足元すぐ側に体育座りで小さくなって聞けました。ハモニカとギターケースもって街へ出かけてるジャケット。とにかく歌すきだ。福間宇宙シリーズの中では、ジャケット写真も含め一番日常に近いというか、心の中の詞で、箱世界に入っていける。アコースティックでたんたんと、心にうつろう風やら、蝶やら、緑のことを歌うお姉さん、友達になってくださいよ。私、マユ濃い人とはスゴク仲良しになるんですから。→
ARAKAWA魂
ARAKAWA RAP BROTHERS/SONY RECORDS
「生まれた街を出よう、今日から嫌いになろう」全ては夢か現か幻か…。時代が伊集院光に追いついた瞬間。孤高の仕掛け人が自らのアーティスト能力をありありと魅せつけた。相棒はTKの片腕、久保コージ。流れついた先が荒川だった。「たどり着いた先が、ラップだった。出会った相手がHIKARUだった(COZY)」、「…伝説?そんなものは、犬に食われちまえ!(HIKARU)」。放送禁止ピー音でリズム刻むとは。かっこよすぎ、全部フェイクなのに。早すぎたカリスマに、解散後にあらためて買い求めた人が桁外れに多いはず。市川グランドホテルで風呂敷を買うと150円とか、忘れたいのに忘れられない。→
Morning Tracks Volume 1
FLIP-FLAP、sugar plant、The Muses Rapt、Fractal Express、沖野俊太郎/Ki/oon Sony Records
電気グルーヴの『虹』は海外盤も含め様々なリミックスバージョンがあるけど一番は『Niji ~morningtrack~』FLIP FLAP。とりこじかけになる。トランステクノのノンストップオムニバス。ベースはブリブリいってるけど、踊れ攻勢の煽りばかりでなく、うっとりするのも程良く入ってる。2時ごろの絶頂があって、一晩踊って、明け方この流れ通りにかけてくれたら余韻サイコーってやつです、ハイ。『4th Insight』のイントロの電気うなぎの様なベースは私もサンプリングして使った。→









