ジョーの魂

カツヤ & THEロックゲリラ 明日農場/WORDSMEN
梶原一輝系男子推奨のインディーズ盤に遭遇。阿佐ヶ谷サンサンレコードにはいつも何かある。劇画『あしたのジョー』トリビュート。ジョーが白く燃え尽きたその後の段平や、マンモス西のテーマで、ふざけかな?と思いきや、曲順が進むにつれ熱い男の闘いの日々が甦る。『涙橋を逆に渡れ!』『力石の瞳』、天国で再開するリングの闘い、ジョーと力石。ただ一人の女とも向かい合えなかった闘う男の魂。毎回群馬から上京して行うライブはサントラからのカバー曲を交えながらの熱いアコギの弾き語り。『ジョーの魂2』発売の告知があってから、2年間ほど話題のみで蒸発してしまったのがとても惜しい。カツヤ!涙橋を逆に渡れ!→
SYMMETRY
DJ KATOK、DJ REI、デンジエンド/r2 records
イベント『4Web Unit.』の会場で配付CD-R。事実上『デゥーピナEP』のプレリリース。これに同じ全曲入ってる告知が無くて、『デゥーピナEP』買ってしまった~詐欺!DJカトックはディスコやサンバも余裕で混ぜてくる。DJレイは女だてらにゴリゴリのデトロイト。オリジナル曲のデンジエンドは、ゆったり目のテンポではじまる瞑想トラックからの重音。3人、いいバランス感覚。『ベンチ』『パラソル』とか好みなので、もっと長く収録しても聴けてしまうと思うが、三人のショーケース的なプレミアム盤なので時間的には目いっぱい。のちにVEXATIONにも受け継がれる浮遊感の濃厚なテクノ。→
最新式ひるね百科

大正九年/KiraKira Records
打ち込み&ギャル。高い声出す時のがんばってる加減とかいいですよ。ロックの魂、忘れてないっス。歳は二十歳くらいらしいのだけど、この楽曲の手法は「最新式」でなく懐かしいテクノポップなんだなぁ。音楽ルーツはナゴム系か。懐かしいなんて思ってたら、ユニット名が「大正九年」なのだから確信犯?2色フリーペーパーのインタビューは適当すぎで正体が掴めなかった。ホームページで「一人テクノってなんだよ、テクノは圧倒的に一人じゃないか」とか言及してたら、ここのレーベルのプロモーターから「ところで、テクノというジャンルに疎くて解りかねるのですが大正九年はテクノなのでしょうか?」というメールをもらった思い出がある。→
鉄塔 武蔵野線
鉄塔 武蔵野線
超思い入れディスク。世のオリジナルサントラ盤の多くは、映画を見てない人にとって思い入れのない音楽集である様に、コレもそうなのだろう。だから、みんな「鉄塔 武蔵野線」を観なよ、ビデオでいいから。そしたら、おおたか静流の『SAJA DREAM』は遠い思い出になるはず。小学生ふたりが「俺たちは鉄塔を辿っていけば、絶対に秘密の原子力発電所まで行けるんだ」と、一号鉄塔目指してさかのぼる冒険の旅。CDにはドラマ部分もちょっと入ってる。ふたりで唄ってる『鉄塔調査隊のテーマ』とか、こんなインチキ歌を唄いながら、どこかで拾った長い棒を振りつつ友達と草むらを歩いたことがあるなぁと。昔小学生だった男子全員のノスタルジー。→
万博

かかし/Oo Records
女心を男が唄うフォークは、ヘビーメタルならぬヘービーフォークであると提唱したバカボン鬼塚のユニット。演出を駆使したバカソング盛り沢山。1997年に発売されていたらしい。ウクレレ歌謡『南国兄弟』、ど演歌『パリジェンヌ』、仮面ライダーブラックへのオマージュ『戦えジューシー7のテーマ』。電波歌のレベルが高い。ギターを弾ける人なら、飛び道具として、どれかを弾き語りできるようにしておいたらよいだろう。普通に持ってたのだけど、一時期、オークションで落札相場が一万円くらいにまで上がり、そのあおりか『万博(ばんぱく)』にボーナストラックがついて『万博(まんひろし)』として再販された。持っているのは初版のばんぱくの方。→
Jungle Django Jumbo

FLIP FLAP/Ki/oon Sony Records
13曲入りなんだけど1トラックで切れてないから頭出し不可。『たんぽぽ』はCMJKが良い仕事してますね。ニット編みの本で、フリップフラップ、佐藤康恵、あんじ、がモデルになってるシリーズがあって、買っちまおうかと思ったけど、すごくイキイキしていない写真だったのでやめました。このデビューCDは、初回盤写真集つきっていうことで、写真家が撮ってるので期待したけど、フリップフラップの写真集でなく、風景スナップ写真という罠だった。分厚い白い表紙の写真集がパッケージに入ってて、事前に見れないまま買って、双子のカットが4枚くらいしか無い。ガッカリだよ!それでも、サイン頂いたからありがとう。→
Kaleidoscope
果汁組、さわやか企画、Yatsube、Unicco.T、Ultra7、Mt-Cell、Black Rice、Koji Orihara、他/MYU-RECORDINGS
二枚組コンピ。一枚目は前時代のフュージョンっぽい、二枚目が良質の空間系アンビエントでいい感じ。テンポ早いのも天井高く奥行きがあって眠る前にも聴ける精神的楽曲。水音封入。Hidetomo Tanakaの『A Sacred Arch』の浮遊感は夢のよう。このレーベルやCDが出来た経緯も全て謎なので、知っている方はぜひ情報くださいって書いてたら、参加者さんから連絡ありました!感激ありがとう。made in USAなのは、当時CDプレスがアメリカの方が安かったからとのこと。→
NHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体」
久石譲/NEC Avenue
NHK『人体』のサウンドトラック。私の中の久石譲といえば、宮崎アニメでも北野ムービーでもなくコレです。繰り返されるメインテーマが簡単なメロディーなのに、ふわっと胸に広がる。世の中はあんまりおもしろくないけど、宇宙とか、深海とか、魔境とか、世界の果てには、まだまだ興味深いことは山程あるわけで、CG盛り沢山のNHKスペシャル『人体』『進化』とか私はおもわず見ますね。CGアニメーションも当時は、珍しくて、ミクロの世界を宇宙的に表現するにはベストマッチだったし、オーケストラほどの予算がもらえる前の久石譲のシンセワークスには、血の通う神秘性があった。ヘモグロビンや白血球の世界はキラキラした電子音楽の音符だった。→
BASS野郎外伝 爆音ケンカ道 ~地獄編~
Joey Boy Records、DANGER HIGH VOLTAGE、CYBER MESSIAH、BASS OUTLAWS、BASS CONNECTION、DR.CRANKENSTEIN、他/BAD NEWS Records
ジャケットイラストは大御所本宮ひろし!裏ジャケは改造車&水着ギャル。この世界観でなぜに本宮ひろし。ジャケは広げるとポスターになる。まず車を改造。フカフカの床にブラックライト。ドデカいスピーカー登載して、BASSをボングボングいわせている「音響派カーマニア」の為のスーパーウーファーCD。とにかくBASSききまくり。窓が小刻みに震える。腹に響く。モアーっとしてドデカホーン!ていう感じ。公道ではルールを守ろう。→
北国
闘魂フルーチェ/NOBLE MAMA
闘フル、Tohkon FuruucheはYAMAHAのSU10とQY8で創られた、初期型サンプリングパッドをメインにしたガールユニット。ボーカルを普通に録音せず、わざわざSU10にロウビットで録り込みザラザラ音にする。逆デジタルっていうか、スケールのデカさを手のひらカセットサイズに。ノーブルママWEB開設から1998年10月の初イベント4Web Unit.までに発表した音源、アップロードできなかった長い曲、珍録音ボーナストラックも詰め込み70分超となった。これは、プロバイダWebnicの容量上限5Mで入り切らないホームページの完成形をCD-Rで実現したもの。プライベートレーベルの理想型だった。→