考える力の鍛え方
- 東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方/ブックマン社
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一昔前に比べると、いろんな情報が容易に大量に手に入るように
なりましたが、その弊害としてじっくり考える機会が少なくなって
いるように思います。...
マニュアルは創造力の土台になる大事なものではありますが、与
えられた問題を解くことからはアイデアは生まれません。
考える力があるから、アイデアというものが生まれるといっても良
いと思います。
著者は考える力を
「単に与えられた問題を解く能力ではなく、他の人が疑問に感じな
いところ、常識と考えているところに問題点を見出だし、根本にま
でさかのぼって本質をつきとめる能力」としています。
その考える力と創造力にとって大事なのは、
①問題を見つける
②解く
③諦めない人間力
受験のように問題が設定されているのと違い、アイデアは問題を
見つけることから始まります。
問題を見つけるためには情報収集し、何がわかっているのか、い
ないのか、何が問題なのかを自分で見つけなくてはなりません。
そして解くこと。
受験やTOEICなどでは、1分考えてわからなければその問題は
捨てて、どんどん次に進むなど、点数をあげるマニュアルがあり
ますが、考える力にはそういったものはありません。
解けるまで諦めずに考え続ける人間力が必要になります。
勝手な考えですが、現代人は昔の人より、頭の回転が早いし、
脳も使っているのではないかと思います。
ただ、それは昔に比べて処理すべき情報が多いからで、反射的
に判断したりするのは良いとしても、自分自身の考えをもつという
点ではどうなのだろう、と疑問に思ってしまいます。
情報処理に忙殺され、その情報に影響されるのではなく、しっか
りした自分の考えを持つためにも、「考える力」を鍛えなければ、
という気持ちにさせてくれる本です。
人に強くなる極意
- 人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)/青春出版社
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大きな時代の変化の中で、状況に対応できる人間力を強化する
ために「怒らない」「飾らない」「びびらない」「断らない」「お金に
振り回されない」「侮らない」「あきらめない」「先送りしない」
という8つのテーマについてのべています。
私自身が興味深かったのは「あきらめない」というテーマ
「あきらめない」というテーマであるにも関わらず、あきらめること
の必要性を語っています。
あきらめない、という言葉の響きは美しく良い事のように思われが
ちですが、実はそれが単なる執着になっているのではないか。
本当にあきらめずに続けるものと、あきらめるべきものを見極める
のが大事である、というように感じました。
本全体を通して感じるのが、世間や他人の価値観に惑わされずに
自分というものを確立して、判断行動してゆく事の重要性です。
著者はその為には、「内省ノート」を書いて、常に自分を見つめな
おしてゆく事が有効であるとしています。
そういえば、昔は日記を書く人が多かったような気がします。
それで、自分を見つめなおしていたのかな、なんて思いました。
それほど面白い本でもなければ、目から鱗が落ちるような本では
ありませんが(紹介しておいて何ですが..)、たまに読み返した
いなと思う本です。
ルールを変える思考法
- ルールを変える思考法 (角川EPUB選書)/KADOKAWA
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ニコニコ動画で有名なドワンゴの社長、川上量生氏の著書。
私にとっては、テレビゲームもオンラインゲームも同じに思える
のですが、著書によればテレビゲームには3つの致命的な欠点が...
あるそうです。それは
①人間がコンピューターの決めたルールに従って、ゲームをプレイ
する
②反射的な思考能力の速さを競うゲームがほとんど
③コンピューター相手にゲームをやっても人間との付き合い方は
学べない
この中でも、著者は①のルールについて、特に言及しています。
ビジネスで優位に立つのはルールを作る側であり、既存のルール
に従っていては、新規参入したものは絶対に勝てないシステムに
なっていることがある。
だから勝つためには「ルールの検証」から始めるのが良い。
綿密に見直せば「変えた方がよいルール」は意外に多い。
ルールを変えるというより別の切り口から考えるということでしょ
うか。
ニコニコ動画は、すでに動画ではYouTubeがサービスを確立
させているので、そこで勝負をしても無理。
それなら「生放送」「ライブ感」でコンテンツを打ち出すという事
から考えついたものだそうです。
決めたルールに縛られ、そのルールの中で一生懸命もがくよりルー
ルから抜けだしてみる考えが出来るかどうかということですね。
YOUTUBEの件で言えば、ルールの中だと、せいぜい画質を良
くする
とかその程度のことしかおもいつかないでしょう。
私も含め、多くの人は決められたルールの中で改善を考えるのが
習慣になっていて、ルールを変えるという発想に欠けるような気が
します。
ただルールを変えるといっても、その為には検証を含め、じっくり
と考える必要があります。
②の反射的な思考能力の速さを競うゲームがほとんど、というとこ
ろにつながりますが、その場での判断ばかりで、じっくりとことん
考える機会が少なくなっているような気がします。
自分自身も反省ですが、じっくり考えるというのも一つの習慣、技
術ではないかと思います。
ゲーマー社員との対談では、正直言って半分くらいしか理解できま
せんでしたが、ゲームでの勝ち方を仕事に応用している点はすごい
と思いました。
ゲーム関係はまったくやらない私でも、この著者の考え方はとても
参考になりました。