世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれた事
世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)
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働く時間と収入は比例しない。むしろ反比例するんだよ。
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この本の中では、金持ちは時間を切り売りせず権利収入な
どで稼いでいる、という事が書かれています。
それは金持ちとか自分で事業をしている人だけの事ではな
いかと思ったのですが、よく考えてみると会社員にも当て
はまることがあります。
サラリーマンが収入を増やすには昇進する必要があります。
最初に昇格、昇進するのは、個々のスキルが高い人ですが、
さらに出世してゆくのは、組織をまとめ、部下を育成し、仕
事をさせることが出来る人だと思います。
部下が良い仕事をしてくれれば、もちろん自分自身の評価に
もつながります。
言い方はちょっと問題ありますが、自分が時間を切り売りす
ることなく、権利収入を稼いでいると言えないこともありま
せん。
考えて見ると、私自身も10年前と比較すると残業時間はかな
り減りましたが、何とか昇格もして給料も上がっています。
まだ日本では、「忙しい=善」とか「働く時間と収入は比例す
る」というような風潮が見られますね。
かつてホリエモンがあれほど叩かれた理由の1つは、苦労も
せずにお金を儲けているようなイメージがあったからではな
いかと思います。
それに対して、本書ではこうも言っています。
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忙しく働いているにもかかわらず、お金が貯まらないという
人は「自分がコントロール出来ない事」に時間を使っている。
忙しいという状態は支配されている事なんだ。
「忙しい」が口癖になっている人で成功する人はいないね。
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私も「忙しい」と言うのを、止めようと思います。
幸せをお金で買う 5つの授業
「幸せをお金で買う」5つの授業
日本語版では「幸せをお金で買う」という題になっていますが、
原書では
Happy Money The Science of Smarter Spending
幸せになるための賢いお金の使い方、というような感じですね。
お金があれば幸福というわけではない、という事はよく言われます
が、お金のある無しではなく、お金の使い方によって幸福度にどう
影響がでるかに焦点を置いて書かれた本です。
この本であげられているハッピーマネーの5つの原則は
1.経験を買う
2.ご褒美にする
3.時間を買う
4.先に支払って後で消費する
5.他人に投資する
この中で、私自身が良いなと思ったのは1「経験を買う」です。
日本でもアメリカでも、家というのは大きな買い物だと思いますが、
研究によれば、気にいった家を買っても、もちろん住居に対する
満足度は高くなるのですが、全体的な幸福には影響が無いそう
です。
では、何が影響するかというと
支出選択と幸福度を関連付けたところ、最も重要なカテゴリーは
レジャーでした。
多くのお金をレジャーに使う人々のほうが、お金を上手に使った
という実感を持ち、人生に対する満足度が明らかに高いそうです。
スウェーデンにアイスホテルという、氷のベッドで寝るホテルがあ
ります。
快適さだけを考えれば、もっと快適で安いホテルがあるはずです
が、観光客は、みな忘れられない経験をするために、そこに泊ま
ります。
そして、寒い経験に満足します。
*日本から行く人も多いようですが、満足度高いですね
http://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g939981-d259843-Reviews-Icehotel-Jukkasjarvi_Norrbotten_County.html
私も昨年スカイダイビングを体験しましたが、忘れられない体験
です。
冷静に考えれば、わざわざお金を払って空から落ちてゆく必要も
ないのですが、では倍のお金を払うから、あの経験を無かった事
にしろ、と言われても拒否します。貴重な経験ですから。
誰しもお金に変えられない、経験を持っているのではないかと思い
ますし、そういった経験の多さが幸福度を高めているのだと思いま
す。
経験以外にも、お金の使い方について述べられていますが、全体
的に感じるのは、上手なお金の使い方をした、と感じられるときに
人は幸福度が上がるという事です。
例えば、誰かにプレゼントをする時というのは、けっこう幸福な気持
ちになりますし、相手が喜んでくれればなお幸せな気持ちになります。
いくらお金をもっているか、いくらお金をだせるかにかかわらず、こ
れから使おうとしているお金によって、どう幸福感が得られるかと
いう事を考えながら使うことが大事だと思いました。
説得する力
- 説得する力 (日文新書)/日本文芸社
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メジャーリーグの野茂秀雄やダルビッシュの交渉代理人を務めた
団野村氏が自らの経験を通して「説得する力」について述べた本。
...
野村氏は、選手を巧みに口説いてメジャーリーグに行かせて儲け
るブローカーみたいなイメージがあり、あまり良い印象は持ってい
なかったのですが、何となく惹かれて読んでみました。
野村氏は「感情で交渉が左右されてはならない」としています。
本書では、交渉中大喧嘩した相手と、何事もなかったかのように
食事したり、取引したりした話が紹介されていますが、それは
「交渉は交渉」と割り切っているからこそ出来ることだと思います。
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球団と選手の間には線引きをしなければならない。
中途半端にその両方に足を置いてはならない。エージェントという
のは、選手の側に立たなければならない。
常に経営者と闘ってゆく姿勢が大事なんだ。
球団と喧嘩をしろとはいわない。ただ主張するところは主張する。
そして出来る限り説得する。それがいい代理人だ。
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彼は、アメリカでも日本でも、説得で重要なのは信念を持ち、それ
を曲げないことだとしています。
喧嘩した交渉相手と、何事もなかったように食事に行ったり出来る
のは、選手のために最高の条件を勝ち取るという信念があるから
なのでしょう。
頭に来ることはあるでしょうが、感情で交渉が左右されてはならな
いのです。
本書を読んで感じたのは、交渉能力や説得力はテクニックやスキ
ルではなく、信念や軸、物事の判断基準をどれだけ強く持っている
かという事です。
話はずれますが、精密小型モーターのトップ企業の日本電産とい
う会社は、37件ものM&Aを行ってきた会社ですが、同社がM&A
する会社には以下のような確固たる基準があるそうです。
①回るもの、動くものに関わる企業
②自社の事業を補完する可能性を持つ
③技術力が経営者の責任で存分に生かされていない事
軸がしっかりしていれば、主張すべきところは主張できるし、そこに
力も入る、判断基準がしっかりしていれば迷いは少ない。
逆に言うと、軸がぶれ判断基準が曖昧だと、交渉相手との関係を
心配して、言うべき事が言えず、妙な妥協をしてしまいがちになる。
読む前は、野村氏ならではの説得力のテクニックが書かれている
事を期待したのですが、残念ながらそういったものはありませんで
した。
信念を持つ事、主張すべきことは主張すること、感情で交渉されて
はならない、という基本的な事を大事にしているからこそ、アメリカ
で交渉代理人という厳しい世界を生き抜いて活躍しているのだと
思います。
冒頭に、野村氏に対してはあまり良い印象を持っていないと書きま
したが、読んだ後の印象は、けっこう良くなりました。