国立社会保障人口問題研究所が5年ごとに実施している調査によると日本の総人口は50年後に8,700万人まで減って現在の70%程度になるとの予測が公表されました。うち10%は外国人になるとのことなので在留外国人はこれから急激に増えていくことが予想されますね。
政府は少子化対策に頭を痛めているようですが30年前からわかっていた少子化現象に歯止めをかける対策を講じてこなかった結果なので今からでは遅すぎるのかなと感じています。もっと早ければ良かったのかもしれませんが現在の問題は少子化以前に少母化が進んでしまったことが最大の原因だと思います。
子供を産みたいと思える環境をつくるためには結婚して家庭をもつことが意味あるものと感じることができる社会をつくる必要があると感じています。異次元と表現する少子化対策をみても結婚して既に子供がいる人への助成制度が多く出産にいたる前の未婚男女が結婚したい、子供を産みたいと思える環境をつくることのほうが有効な気がします。
結婚して子供が生まれると所得税減税を実施する、子供用品は消費税免税にするというような可処分所得が増えるような政策により将来の安心が目にみえる政策のほうが前向きになれるのではないかと感じています。
最近では地方に出張にいくと子供の姿を見る機会が減っていることを実感します。子供がいないと将来の就業人口がいなくなって産業の衰退が起こり街の機能が失われていくと思います。消滅可能都市という言葉も現実性を帯びてきたような気がします。
安心して子供を産んで育てることができる社会になってもらいたいものですね。