その様な羽毛ふとんの作り直しのシステムを『羽毛ふとんのリフォーム』と寝具業界では呼んでいます。
今回はこの羽毛ふとんのリフォームの実例を紹介しようと思います。
【実例④ 「DL冬用 ⇒ DL冬用」】
お持ち込み頂いた羽毛ふとんは冬用のDL(190×210cm)サイズで、見た目(側生地)の汚れはあまり無く比較的キレイな状態でした。温かさ(膨らみ)が無くなってきた感覚と、ダウンの偏りが気になるとの理由でお持ち込み頂きました。

側生地もキレイでしたが、品質表示もキレイに残っていました。京都のロマンス小杉さんの羽毛ふとんですね。グースの90%です。側生地もしっかり綿100%、ダウン量もしっかり1.8kg入っています。

品質表示の内容だけで考えた場合、このクラスの羽毛ふとんならリフォームする方が同クラスの新品を購入するよりも安く出来ます。ただ、中身のダウンの傷み具合によっては膨らみが戻りきらない場合もありますので、やはり中身をチェックします。

使用年数は10~12年ほどだそうです。中身の状態は流石に非常に良いとは言えませんが、充分にリフォーム可能なレベルでしたので下記の様にお見積りしました。
●洗浄方法は「温水洗浄コース(スーパークリーン)」
●新しい側生地は「シオンB通常立体キルト(綿100%・60サテン)」
●足し羽毛は「ホワイトグース90%(dp350以上)」
●サイズは「DL(190×210cm)」
【料金は59,400円(税込)】
新品との価格を比較する時に大切なのが、ダウン率やダウンの種類だけじゃなく「側生地」と「ダウン量」です。現在作られている多くの羽毛ふとんは見かけの価格を下げる為に側生地はポリエステルを使い、ダウン量も減っています。
その点も加味して比較すれば、このクラスの羽毛ふとんは中身の状態さえ悪くなければ充分に新品より安くリフォーム出来ます。
こちらがリフォーム後の状態です。


羽毛ふとんのリフォームはビフォーアフターの変化が写真では分かりにくいのが難点ですね。綿ふとんの打ち直しみたいに変化が大きいとインパクトも強いのですけど。
実物の仕上がり具合はしっかり変化しているんです。持つと軽く感じて、ふとんをギューっと押すとすぐに跳ね返ってきます。反発してきます。中身のダウンが元気になっている様子を感じとれます。もちろん中身の偏りも無くなります。それはつまり軽さと暖かさが回復しているって事です。
「そう言えば、いつの間にか冬に毛布が必要になったな。」
羽毛ふとんを使っていて、そんな心当たりがある場合はリフォームのタイミングかもしれません。
羽毛ふとんの状態診断とお見積りは無料で行いますので、お気軽にご相談、お持ち込み下さい。
■その他の実例
当BLOG ⇒ お店の日常(2018年6月10日)
『羽毛ふとんの作り直し(リフォーム)の実例① 「SL冬用 ⇒ SL軽量」』
当BLOG ⇒ お店の日常(2018年6月19日)
『羽毛ふとんの作り直し(リフォーム)の実例② 「SL冬用 ⇒ SL冬用」』
当BLOG ⇒ お店の日常(2018年7月3日)
『羽毛ふとんの作り直し(リフォーム)の実例③ 「SL冬用 ⇒ SL新品」』
※『ウメナ寝具通信~2018年夏号~』でも取り上げました。
「ふとんのメンテナンス」


●関連ページ
当店Webサイト ⇒ お手入れページ
『羽毛掛ふとん』
当BLOG ⇒ 寝具のなるほど活用術(2017年6月20日)
『羽毛ふとんを今よりもキレイに!暖かく!使いやすく!』
当BLOG ⇒ お店の日常(2017年4月11日)
『羽毛ふとんを押し入れに片付ける前に状態をチェックしましょう!』
当BLOG ⇒ 寝具のなるほど活用術(2016年5月14日)
『羽毛ふとんは仕立て直せる!』(羽毛ふとんのリフォーム)
当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2015年6月18日)
『羽毛ふとんのリフォーム(仕立て直し)の価格差について』
by sleepdesigner:圭(睡眠健康指導士・ダウンプロフェッサー)
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電話番号:055-977-2200
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定休日:毎週水曜日(祝日の場合は営業)※年末年始は臨時休業します。
★ウメナ寝具通信~2018年夏号~発行★




●ウメナ寝具通信を全て見たい方はこちら
当BLOG ⇒ ウメナ寝具通信(2018年6月7日)
『「ウメナ寝具通信~2018夏号~」発行しました』