その様な羽毛ふとんの作り直しのシステムを『羽毛ふとんのリフォーム』と寝具業界では呼んでいます。
今回はこの羽毛ふとんのリフォームの実例を紹介しようと思います。
【実例② 「SL冬用 ⇒ SL冬用」】
お持ち込み頂いた羽毛ふとんは冬用のSL(150×210cm)サイズで、使用して30年近く経っています。側生地が破けて、中の羽毛が噴き出してしまってカバーを外せない状態でした。この様な状況でお持ち込みになる方は多いですね。

品質表示もかなり年季が入っていました。側生地に絹を使っている時代なので確かにかなり昔ですね。ダウン95%という混率はかなり高品質な羽毛です。これは相当高価だったはずです。

当店は羽毛ふとんの状態を正確に診断したいので、可能な限り中身の羽毛を取り出してチェックします。流石に30年使った羽毛はクタクタでした。新品時の状態に戻す事は難しいかもしれませんと正直にお伝えし、もし仕立て直すなら中の羽毛はしっかり洗った方が良い事もご提案しました。

仕立て直した後は50代の女性が使う予定でしたが、“5~7年後に保温力の低下を感じた時は丸洗いして若い子にでも使わせる”とおっしゃって仕立て直す事になりました。
●洗浄方法は「温水洗浄コース(スーパークリーン)」
●新しい側生地は「クレアAツインキルト(綿100%・80サテン)」
●足し羽毛は「ホワイトマザーグース95%(dp440以上)」
●サイズは「SL(150×210cm)」
【料金は65,000円(税込)】
絹の肌触りに近づける為に側生地は80サテン生地を使う事になりました。また、側生地のキルトをツインキルト(二層式)にしたいとのご要望でした。本当は絹の肌触りに近づけるなら80番手ではなく、より細い綿糸で滑らかで軽くなる100番手とか120番手の側生地にした方が近くなるのですが、ツインキルトを最優先にしたいとの事でしたので。
お見積りが税込65,000円と少し高めになりましたが、お持ち込みの羽毛ふとんと同グレードの新品と比較すれば半額ぐらいの料金ですね。
こちらがリフォーム後の状態です。


また、ご予算を4万円ぐらいでお考えでしたが、その根拠となっていた他店様の仕立て直しのチラシを見せて頂き、料金のカラクリを解説しましたら納得して頂けました。
それから近年は新品の羽毛ふとんが非常に安く販売されていますが、これも価格のカラクリを知って、チェックするポイントを押さえれば安くなったのではなく“安く見せている”事が分かりますよ。
羽毛の原毛は高騰もしていますし、なにより貴重な地球の資源です。使えるものはしっかり使いたいですよね。
羽毛ふとんの状態診断とお見積りは無料で行いますので、お気軽にご相談、お持ち込み下さい。
■その他の実例
当BLOG ⇒ お店の日常(2018年6月10日)
『羽毛ふとんの作り直し(リフォーム)の実例① 「SL冬用 ⇒ SL軽量」』
※『ウメナ寝具通信~2018年夏号~』でも取り上げました。
「ふとんのメンテナンス」


ただ今、諸事情により打ち直しのお預かり期間を4週間頂きます。新品の仕立ての納期は3週間頂きます。
●関連ページ
当店Webサイト ⇒ お手入れページ
『羽毛掛ふとん』
当BLOG ⇒ 寝具のなるほど活用術(2017年6月20日)
『羽毛ふとんを今よりもキレイに!暖かく!使いやすく!』
当BLOG ⇒ お店の日常(2017年4月11日)
『羽毛ふとんを押し入れに片付ける前に状態をチェックしましょう!』
当BLOG ⇒ 寝具のなるほど活用術(2016年5月14日)
『羽毛ふとんは仕立て直せる!』(羽毛ふとんのリフォーム)
当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2015年6月18日)
『羽毛ふとんのリフォーム(仕立て直し)の価格差について』
by sleepdesigner:圭(睡眠健康指導士・ダウンプロフェッサー)
◆当店Webサイト(ホームページ) ⇒ 快適な睡眠を求めて『ウメナ寝具』

◆当店Facebook ⇒ ウメナ寝具本店(マニフレックス正規販売店マニステージ三島)

≪店舗情報≫
住所:静岡県三島市梅名371-8(国道136号線沿い)
電話番号:055-977-2200
FAX:055-977-7756
営業時間:10時~19時
定休日:毎週水曜日(祝日の場合は営業)※年末年始は臨時休業します。
★ウメナ寝具通信~2018年夏号~発行★




●ウメナ寝具通信を全て見たい方はこちら
当BLOG ⇒ ウメナ寝具通信(2018年6月7日)
『「ウメナ寝具通信~2018夏号~」発行しました』