羽毛ふとんの作り直し(リフォーム)の実例① 「SL冬用 ⇒ SL軽量」 | ウメナ寝具の快眠BLOG

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静岡県三島市の寝具店「ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。
※6月18日にWebサイトをリニューアルし、記事内のリンクが一部切れています。

水鳥の羽毛(ダウン)を中身に使った掛ふとん、通称「羽毛ふとん」は古くなっても中身の羽毛を再利用して使い続ける事が出来ます。


その様な羽毛ふとんの作り直しのシステムを『羽毛ふとんのリフォーム』と寝具業界では呼んでいます。


今回はこの羽毛ふとんのリフォームの実例を紹介しようと思います。

【実例① 「SL冬用 ⇒ SL軽量」】

お持ち込み頂いた羽毛ふとんは冬用のSL(150×210cm)サイズで、使用して20年以上経っています。




品質表示はかろうじて残っていました。ダウン95%という混率はかなり高品質な羽毛です。側生地も綿100%です。




一度も「丸洗い(クリーニング)」をしたことが無く、側生地にカビらしき黒い点々がありました。




当店は羽毛ふとんの状態を正確に診断したいので、可能な限り中身の羽毛を取り出してチェックします。羽毛はそこまで壊れてなく、絡まりは少し多く見られましたが、しっかり洗浄すれば使える状態でした。




リフォーム後は高校生のお子様用の羽毛ふとんになるとの事、そして予算の関係もあって、足し羽毛をしない通常の冬用羽毛ふとんよりも中身の少ない仕様でリフォームをする事に決まりました。

●洗浄方法は「温水洗浄コース(スーパークリーン)」

●新しい側生地は「柄を選べないおまかせ柄コース(綿100%・60サテン)」

●足し羽毛は「無し」

●サイズは「SL(150×210cm)」

【料金は32,000円(税込)】


使えなくなった羽毛の分を新しく足さなくても、使う方の年齢(高校生)を考慮すれば、それでも充分な保温力が出ると判断しました。それにお住まいが同じ三島市の平地でしたので冬もそれほど冷え込みません。これが伊豆市や裾野市、御殿場市であれば少し話も違いますが。


実は今回写真で紹介した羽毛ふとんは2枚目です。結婚の時に購入した羽毛ふとんだったのでペアだったのです。1枚目の状態もほぼ同じで、既にリフォームが仕上がっています。




写真の左が仕上がった羽毛ふとん、並べると200g少ないのに膨らみは同じ感じですね。




羽毛ふとんのリフォームは様々なケースがあるので、当店では明確に“いくら”と宣伝はしません。SL ⇒ SLサイズにリフォームする場合の予算35,000円~55,000円という表現をしています。


今回のケースも、仮に足し羽毛に同じレベルの羽毛を使って前のダウン量と同じ1.3kgに合わせれば料金は49,000円となります。


羽毛の原毛は高騰もしていますし、なにより貴重な地球の資源です。使えるものはしっかり使いたいですよね。


羽毛ふとんの状態診断とお見積りは無料で行いますので、お気軽にご相談、お持ち込み下さい。


※『ウメナ寝具通信~2018年夏号~』でも取り上げました。

「ふとんのメンテナンス」





●関連ページ
当店Webサイト ⇒ お手入れページ
『羽毛掛ふとん』

当BLOG ⇒ 寝具のなるほど活用術(2017年6月20日)
『羽毛ふとんを今よりもキレイに!暖かく!使いやすく!』

当BLOG ⇒ お店の日常(2017年4月11日)
『羽毛ふとんを押し入れに片付ける前に状態をチェックしましょう!』

当BLOG ⇒ 寝具のなるほど活用術(2016年5月14日)
『羽毛ふとんは仕立て直せる!』(羽毛ふとんのリフォーム)

当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2015年6月18日)
『羽毛ふとんのリフォーム(仕立て直し)の価格差について』


by sleepdesigner:圭(睡眠健康指導士・ダウンプロフェッサー)


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★ウメナ寝具通信~2018年夏号~発行★








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当BLOG ⇒ ウメナ寝具通信(2018年6月7日)
『「ウメナ寝具通信~2018夏号~」発行しました』