先日アカエイを捌いていて、
今まで知らずにリリースしてきたのがもったいないくらい、
食卓に並べるにはメリットだらけな魚だなと思いました。
そこでちょっと、アカエイのメリットを振り返って行きたいと思います。
(メリット)
・簡単に釣れる
河口付近の漁港に夜に出向き、大好物のイカの切り身を投げておけば、かなりの高確率で相手をしてくれます(1日いれば釣率ほぼ100%)。
釣り人に狙われないせいか、生息数が非常に多いのです。
かなり大きい物も釣れるので、大きめの投げ竿に、ナイロン8号~10号くらいを巻いたリール、オモリ、針、たも網があればバッチリです。
・歩留まりが良い(肉が多い)
釣れれば大きく、非常に食べるところが多いです。
内臓の大部分を占める肝も食べられると考えると、相当なものです。
座布団のようなサイズになると、6~7人分の食事を、4~5回する分もの肉が取れます。
そう考えると、1匹で5000円以上の価値がある魚とも言えるのではないでしょうか。
・肉の代わりにもなる、さっぱりとした身
魚でありながら、分厚い肉のため鶏肉の代用として使うことが出来ます。
うちでは酢豚、から揚げなどにします。
肉に飽きた時や、魚好きには特に重宝されても良い魚だと思います。
・鮮度落ちが遅い
保存状態が悪くても、内臓さえ早めに取り去っていれば、冷蔵庫で意外と長持ちします。
ここでデメリットも挙げて行きましょう。
(デメリット)
・毒針
何といっても、これに尽きますよね。
尻尾の付け根に毒針があり、これに刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こします。
尻尾を切り落とせばあとは問題ないですが、切り落とす際には針のある面を下にするために裏返して、尻尾を振り回されないようにしっかりペンチなどで掴んで、ナイフで切り落とします。
切り落とした尻尾にも毒が残るので、他の人が触れたり踏んだりしないように、適切に処理をしましょう。
・血が多い
釣り場で血抜きをしても、帰って捌くと、これでもかというくらい血が出てきます。
切り身の状態にし、そこから何度か塩水に漬け込んでも、次から次へと血が出てくるので、これを処理する面倒さはありますよね。
しかし、大して血を抜かずに食べても、そこまで臭くならないのは、メリットと言えるかもしれません。
・解体が少し大変
魚を捌くというよりは、解体と言えるレベルのサイズなので、慣れないうちは難儀します。
しかし今の世の中には、先生になる動画がたくさんあるので、これを見て何度か捌いていくうちに、そんなに難しくないことに気づきます。
あとは、威圧感のあるエイを手づかみすることに慣れることですね。
慣れると意外と何ともなくなります。