(『新・人間革命』第7巻より編集)
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〈操舵〉 19
(つづき)
いま広宣流布に向かう婦人部も、それぞれ境遇、才能、性格に応じて、教養を大いに高め、言論界をはじめとし、
科学界に、芸術界に、教育界に、医学界にと、自在に振る舞っていかれんことを切望するものである。
また一面、地道に、家庭を守り、男性のできえぬ細かいところに気をつかい、学会員等のめんどうをみていくことも、広布への戦いの立派な活動であることは当然のことである」
さらに、婦人の信心が、家庭に及ぼす影響がいかに大きいかを記していった。
「かって、牧口初代会長法難のさい、あまたの幹部が退転したのは、当時の夫人たちに信心がなく、その夫人たちが、夫や子息に先立って退転してしまったことが原因であると聞く。
じつに恐ろしきことである。
未来に向かって向上していかなければならぬ学会は、同じ轍を断じて踏んではならぬ。(中略) 夫を、子らを支えていく、盤石な信心であっていただきたい」
また、婦人部の幹部の心遣いに触れ、夫が信心をしていないなかで活動に励んでいる人や、夫を亡くした人に対しては、包容力をもって、
温かく、親切に激励してほしいと望み、婦人部員の生き方を示していった。
「学会婦人は、学会内からは当然のこと、一般社会の人びとからも、信頼され、好かれる婦人であるべきである。
なお、学会婦人は、教学を身につけ、地味であっても、庶民の生活法の哲学者であり、婦人のリーダーであっていただきたい。
ひるがえって、いかなる男性幹部の言葉なりとも、学会指導に反した、感情、利害、利用などの話であった場合は、
断じて聞く必要もなければ、むしろ厳しく戒めあっていく、強き強き婦人であっていただきたいものである。
(つづく)