そのための指導原理こそが仏法です | くにまさのブログ

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知っていただきたいことを、主に記していきます。

    (『新・人間革命』第7巻より編集)

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        〈操舵〉 16

 

 「今回、五度目の海外訪問をいたしまして、痛感したことは、地球はますます狭くなってきているということでありました。

 

 それだけに、これからの指導者は、過去の世界観に縛られるのではなく、新しい世界観に立った指導理念を、持たなければならないと思います。

 

 次代は宇宙開発の時代に入っているし、また、さまざまな困難はあるにせよ、世界連邦の方向へと向かわざるを得ないといえます。

 

 しかし、世界の現状を見ると・・・ 。

 

 また、ひとたび核戦争が起これば、いったいどうなってしまうのか。まさに、法華経譬喩品に・・・ 述べられた通りの安穏なき姿が、世界の現状といえましょう

 

 伸一の声には、この世界から、「悲惨」の二字をなくし、永遠の平和を築かんとする情熱があふれていた。

 

 「今や、世は、”無責任時代”といわれていますが、このまま放置していれば、世界はどうなるのか。

 

 この火宅のごとき世界を変えゆく、大哲学をもった指導者が出なければ、時代は、ますます混迷の度を深めていきます。

 

 一国の繁栄や利益のために、あるいは、一国を守るために、他の国を犠牲にしては絶対にならないし、そのための指導原理こそが仏法です

 

 ゆえに、その仏法をもった私どもが立ち上がり、十年先、二十年先、いや、百年先の人類のために、平和と幸福を樹立する哲学の種子を、世界に蒔いてまいろうではありませんか

 

 来年の四月には、戸田城聖先生の七回忌を迎えますが、先生亡きあと、いつも私の胸に響き渡っているのが、あの『原水爆禁止宣言』の叫びであります。

 

 この宣言には、核戦争の脅威から人類を開放しゆく、大原理が示されております。

 

 私は、この宣言の精神を、どんなことがっても、人類のため、子孫のために、世界の指導者に、絶対に伝え抜いていかなければならないと、強く決意しておりました。