その春を告げる太陽はどこにあるのか | くにまさのブログ

くにまさのブログ

知っていただきたいことを、主に記していきます。

    (『新・人間革命』第7巻より編集)

           83

         〈早春〉 14

 

 伸一は言葉をついだ。

 

 今日は、モンマントルのカフェテラスで、お茶を飲みながら、懇談するような気持ちで、皆さんと語り合いたいと思います

 

 私が初めてヨーロッパを訪問したのは、昭和三十六年の十月でした。

 

 当時、ヨーロッパ全土で、メンバーは十世帯ぐらいしかなかった。同行した幹部が、心配して、本当にヨーロッパにもメンバーが増えていくのかと、私に聞いたことが忘れられません。

 

 しかし、以来、一年三か月、ヨーロッパの広宣流布は、各国とも着実に進み、既に発展の基盤は整ったといえます。

 

 これは、皆様方の功労であり、奮闘の賜物であります。

 

 そこで、今回、ヨーロッパに総支部を結成することにしました。賛成の方?

 

 全員が手をあげた。

 

 ・・・。

 

 伸一は、質問会の最後に、こう締めくくった。

 

 「・・・ 。 私は、今回、アメリカを回ってまいりましたが、わずか二年余りの間に、組織も大発展を遂げ、皆が功徳に包まれている姿を見て、アメリカに春が来とことを実感いたしました

 

 そして、今、はつらつとした皆さんの姿を拝見し、いよいよヨーロッパにも春が来たとの思いを、深くいたしております

 

 朝方から雪が降っていましたが、今は太陽が輝き、早春を感じさせます。

 

 太陽のあるところ、希望の光が差し、幸福の花々が咲き乱れる。

 

 その春を告げる太陽はどこにあるのか。それは皆さん方の胸中にある。いな、皆さん自身が、家庭に、地域に、社会に、幸福と平和の春をもたらす太陽なのです

 

 そして、その太陽がある限り、やがては、必ず東西の冷戦の雪もとかしゆくことを、私は確信しております。

 

 最後に、太陽の皆さんに栄光あれと申し上げ、私のあいさつといたします」