いかなる生き方に最高の価値があるのか | くにまさのブログ

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    (『新・人間革命』第7巻より編集)

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         〈萌芽〉 39

 

 (つづき)

 それを行おうとして、初代会長の牧口先生は、軍部政府の弾圧を受け、牢に繋がれ、獄死されました。

 

 第二会会長の戸田先生も投獄されました。

 

 しかし、生きて出獄された戸田先生は、恩師の遺志を受け継いで、広宣流布に立ち上がられた。

 

 そして、学会は、これまでに、現実に三百万世帯を超える人びとを救ってきました。

 

 私たちは、悩める友の中に飛び込み、同苦し、励まし、勇気づけ、宿命の転換の道を教え、一人ひとりを人生の勝利者にしてきました。

 

 しかも、それは全部、無償の行為です。

 

 ところが、その学会が、貧乏人と病人の集団であると蔑まれ、また、ファッショであるとか、暴力宗教であると言われ続けてきた。

 

 だが、それでも、会員は一歩も退かずに、人びとの幸福のために働いてきました。

 

 こんな団体は、ほかにないではありませんか。

 

 人間として何が尊いのか、いかなる生き方に最高の価値があるのかを、あなたも明確に見極めていくべきです

 

 春山富夫は、早稲田大学の経済学部を出て、難関といわれた商社に入り、エリートコースを驀進してきた有能な青年であった。

 

 入会は昭和二十九年で、先に入会した両親の姿を見て、自分も信心を始めたのである。

 

 彼は、信心に励むなかで、題目の力は実感してきたようであったが、本格的に学会活動に取り組むことはなかったし、広宣流布をしていこうという自覚も乏しかった

 

 また、はっきりとものを言う性格で、頑固で、皮肉屋な一面もあった。

 

 しかし、伸一は、彼が学会のすばらしさを心から理解すれば、大きな力を発揮していくであろうと確信していた。