日本のステロイド外用剤はFTUにそぐわない | 皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

薬剤師になって10年。皮膚科の近くの薬局に勤めていますが患者さんとお話していてなかなか保湿剤について知識が足りないなと思うことが多いです。私も勉強の途中ですが今ある知識の中からみなさまのお役にたてればなと思います。

保湿剤ってどのくらい塗ったらいいの??   H25.12.30

フィンガーチップユニットを使わない保湿剤の適量は?  H26.1.06


で FTU(フィンガーチップユニット)について解説しました。


記事にも書いたと思いますが保湿剤のチューブは


口径が5mm(0.5cm)がほとんどで問題ないですが


日本で発売のステロイド外用剤は口径が統一されておらず


1FTU≒0.5g が成立しません。


適量を塗らないと医師が思っている治療効果が出ない場合もあります。


正しい使い方をしているのに効果(治り)が悪ければ


ランクを上げてみるという治療や抗ヒスタミン剤(アレルギー剤)の追加


という治療になる場合もあり、


ステロイド外用剤は量も含めて適正使用することが求められます。


患者さんの話を聴いていると


医師からではなく薬剤師から「ひかえめに」と服薬指導されて


適正使用ができていなかったというケースも経験します。


もちろん病態や症状にもよりますので


なんともいえませんが薬剤師のなかにも


少なからずステロイド外用剤に対して誤解があるように感じます。


皮膚科医と薬剤師ではステロイド外用剤について


温度差があるのかもしれません。



ステロイド外用剤は使う量や使う期間が大事です。


ステロイド外用剤の種類や5gチューブか10gチューブかでも


1FTUの量は変化します。


つまり


1FTUはその商品+チューブの大きさで決まるものです。


なので ステロイド外用剤にはFTUを使用するのではなく


適量をおかかりの皮膚科の先生にきいて


感覚的におぼえておくといいと思います。




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