保湿剤ってどのくらい塗ったらいいの?? | 皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

薬剤師になって10年。皮膚科の近くの薬局に勤めていますが患者さんとお話していてなかなか保湿剤について知識が足りないなと思うことが多いです。私も勉強の途中ですが今ある知識の中からみなさまのお役にたてればなと思います。

保湿剤のことが徐々にわかってこられたのではないでしょうか?

さて 今回は保湿剤の使用量の目安

FTU=フィンガーチップ(ティップ)ユニット について

解説させていただきます。

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが

これは使用量の目安としては

よく使われる言葉です。


チューブに入った塗り薬を

大人の人差し指の先から第1関節の長さまで

押し出して乗せた量を 1FTU と言います。

1FTU≒0.5g で大人の手2枚分くらいの広さの患部に塗ることができます。

ローションの場合 1円玉程度の大きさが1FTUです。

無題

ただ

このFTUには問題点もあります。

それは何かというと

チューブの穴の大きさ(口径)やローションの粘性が違えば

1FTU≒0.5g が成り立たないことです。


次回は1FTUを使わない保湿剤の適量を解説してみようと思います。