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新日本キックボクシング協会

国が認める唯一のキックボクシング団体

2月2日に開催されるMAGNUM 52。

2020年新日本キック最初の興行となるMAGNUM52。その記念すべき1試合目は、デビュー戦の女性同士となった。

 

 

ラム(伊原道場本部)と徳里鈴音奈(沖縄RIOT GYM)。

 

どちらも、デビュー戦ということで、ほとんど情報はないが、初めてプロのリングに立つということで、大きな決意と緊張を持って戦いに臨むことだろう。

新年初にふさわしいフレッシュな2人の戦いに、ぜひ声援を送って欲しい。

 

 

昨年12月8日に開催されたSOUL IN THE RING CLIMAXにおいて、MASAKING(岡山ジム)から、2R2分28秒で、見事TKOで勝利したHIROYUKI(藤本ジム)。

当日、リング上で「岩浪選手と戦いたい!」とアピールしたが、早くも3月8日の興行でその対戦が実現することとなった。

昨年、HIROYUKIが判定負けを喫した壱センチャイジムを、KOで下した岩浪との対決は、まさにキックファン待望のカードといえるだろう。

2月2日(日)、3月8日(日)ともに、他にも他団体のエース級が続々登場予定となっています。詳細は今後、お伝えしていきますのでお楽しみに!

 

SOUL IN THE RING CLIMAX第12試合 スペシャルメインイベントWKBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ

緑川創(藤本ジム)
VS
ガムライペット・アヨタヤーファイトジム(泰国)

勝者 緑川創 判定 2-0

48-48
49-48
49-48

 

 

1R、お互い様子見の蹴りからスタートとなった、タイトルマッチ。ガムライペットが積極的にハイキックを繰り出していく。

そんなガムライペットの強烈な攻撃をしっかりとガードしながら、前蹴りをいれていく緑川。

後半に入り、お互い強烈なローの応酬! スーペーウェルター級らしい迫力のある攻撃が繰り広げられたものの、決定打はなく1R終了。ジャッジは10-10。

2R、激しい攻防のせいか、ガムライペットのファウルカップが切れるというハプニングがあり試合が一時中断。

試合開始と共に積極的に前にでる緑川。前蹴りでガムライペットを吹き飛ばす。

ハイキックを変わらずに繰り出していくガムライペットだが、緑川はしっかりと見てガード。

ローの撃ち合いから、緑川がガムライペットをロープに押し込んでのパンチラッシュ。負けじとガムライペットが跳び膝蹴り! お互い決定打にはならないものの、会場を沸かせ、さらにパンチの応酬。パンチから強烈なローをいれていく。

2Rもお互い一歩もひかずに、判定は10-10

3R、今までしっかりとガードしてきたガムライペットのハイが緑川をかすめる。そこからは、しっかりと緑川もガードしてパンチをかえしていく。

試合も中盤となり、お互い激しい撃ち合いを見せてくれるものの決定打はなく、緑川はボディからのコンビネーションを狙い、ガムライペットがそれに対処していく形となり、ラウンド終了。

ジャッジは9-10、10-10、10-10。

4R、いよいよ終盤戦。開始直後から派手な撃ち合いを繰り広げ、そこから組み合いにもつれ込む両者。

ガムライペットの蹴りをしっかりと防御し、ボディを中心に的確に攻撃をヒットさせていく緑川。

そんな防御の硬い緑川を崩そうとすきをみては、跳び膝蹴りを繰り出すガムライペットだが、緑川の防御を打ち抜くことはできない。

お互いにローの応酬を繰り広げ、4Rも終了。

5R、疲れが見えてきたのか、組み合いがふえてきている中で、緑川の防御を崩せないいらだちからは、ローブローと、バッティングでガムライペットが減点1を宣告される。

緑川はしっかりと防御して返していくという盤石の構えで、ガムライペットを迎え撃ち、そこからコーナーにおいこんでパンチのコンビネーションで会場を大いに沸かせた。

終盤に入ってからも緑川の勢いはとまらずに、前蹴りでおしこんでパンチをいれるなど、最終的にはガムライペットを圧倒したといったところで最終ラウンドが終了。

判定の結果2-0で緑川がタイトルの防衛に成功した。

 

勝次(藤本ジム)
VS
丹羽圭介(TEAMニワールド)

勝者 勝次 判定 2-0

30-29
29-28
29-29

 

 

1R、試合開始直後から激しい攻防! かと思うと、少し離れてお互いにローキックで様子見。そこから、また一転してパンチの応酬とお互いに気合い充分ながらも、全体的にいうと静かな印象でラウンドが進んでいく。

静かな雰囲気の中でも、お互いの気合いがぶつかりあっているのか、お見合いからの相打ちが続き、ラウンド終了

2R、前ラウンドに続いて、静かな立ち上がりだったが、丹羽のカウンターパンチが炸裂! 負けじと勝次もパンチで前へでて、膝蹴りをいれようとするが、これは不発。

そんな中、左ストレートを起点とした丹羽の攻撃が勝次を捉えていく。なんとか流れを変えたい勝次は、まけじとパンチをかえしつつ、丹羽のローにしっかりとカウンターをあわせて、ポイントをとっていく。

お互いに戦意はまだまだ満タンといったところで、2Rが終了。

3R、ラウンド開始直後に、勝次の膝蹴りが丹羽を襲うが不発。そこから、お互い激しいキックの打ち合いが続く。一歩も引かない両者。

勝次の膝蹴りにたいして、丹羽は胴まわし回転蹴りの大技を繰り出すが、こちらも不発。

激しい攻防の中で、膝蹴りから勝次がラッシュに繋げる。丹羽もまけじと勝次をコーナーに追い込むものの、勝次からの反撃を受けて出血!!

出血したものの闘志は衰えず、丹羽のパンチがクリーンヒット! 再度勝次をコーナーに追い詰めるが、勝次がそこからパンチで盛り返していく。

最後まで、目の離すことのできない白熱した戦いを繰り広げ、3Rも終了。

判定の結果、2-0で勝次が勝利を手にした。

 

江幡睦(伊原道場本部)
VS
江幡塁(伊原道場本部)

 

開始早々に伊原会長が乱入! 夢のエキシビジョンマッチがスタート。

会長が見ているということもあり、大きいグローブやレガースをつけているとはいうものの、激しい攻防を見せる睦と塁。

 

 

塁がパンチからの肘、さらにパンチからキレのあるバックハンドブローを見せたかと思うと、睦は綺麗な左右のハイを打ち込みかえし、さらにワンツーから後ろ回しのハイなど大技を繰り出す。

チャンピオン二人による、まさに風神雷神の名に恥じない、戦いが続き、あっという間に2分が終了。

2R開始かというところで、伊原会長から

「もうこれでやめよう」
「なに真剣になってるんだ」

というつっこみがある。

12月31日に塁の試合があるということで、そのアピール、さらに睦についても近日中に大きな計画が発表されるとのこと。

塁にマイクがわたり、13年ぶりで後楽園で戦ったこと、また兄弟対決として、今回は、まあまあのガチで戦ったというと、会場が沸き立つ。

また、31日に戦いについても、天心を倒せるのは自分しかいないと思っている、伝統の切れ味を大晦日に見せたいと意気込みを語り、来年は兄弟2人で格闘技界を盛り上げていくとのことだった。

睦にマイクがかわり、軽い挨拶があってから、伊原会長によるミット打ちのデモンストレーションがスタート。

普段の練習のように会長がミットを持ち、指示する。当然のようにダメだしが入るだけでなく、ハイや突然のローなどの打撃を睦にいれていく。

一方、睦のいいキックが決まるとわざとらしく嫌な顔をして会場を沸かせる伊原会長。さらに、前蹴りで大きくロープに飛ばされ、ここぞとばかりにリングアナがダウンカウントをコール。立ち上がって、リングアナに怒るパフォーマンスでさらに会場が笑いに包まれた。

そんな、ジョークが多くありながらも、ミットに炸裂する睦のキックの威力は本物、時折真面目な顔で伊原会長が指示をするのを、真剣に聞いている。

睦のミット打ちが終わった後、サプライズでライト級チャンピオンの高橋亨汰が登場。引き続きミット打ちを披露してくれた。

こちらでも、強烈な打撃を受けながらも

「高橋、強くなったじゃないか、もうやめるか? やめてもいいんだよ?」

とジョークを挟んで会場を沸かせる伊原会長。

もちろん、真剣な指導もはいりつつ、ゴングがなってミット打ち終了、かと思いきや、思わぬハプニングで、終了直後に高橋が放ったローキックが伊原会長にヒット。

しゃがみ込んで痛さをアピールした、伊原会長が再度会場を沸かせたところで、10試合が終了。

後楽園ホールが、まるで伊原道場本部に変わったかのような一幕だった。