豊池美術店のブログ -9ページ目

エンブレム

 

不注意で慣れ親しんでいるダウンジャケットの一部を石油ストーブに接触して焦がしてしまいました。

 

残念です。なにか打開策はないだろうかと、閃いたのがワッペンで覆う事です。

ネットで調べますと四国・愛媛にその会社はありました。

瀬戸内海を挟んだ向かい側です。

メールで原稿を送ると一枚でも制作して頂けると知りました。

 

我が社のロゴマークを送り希望の大きさを伝えますと一週間ほどで届きました。

 

嬉しい!希望通りに出来上がりました。

家族は「外出する時にそれは着ないでください。恥ずかしい。」と言います。

 

なにが恥ずかしい。

これは只のワッペンではなく、エンブレムです。

 

エンブレム:神性、部族や国家、美徳などの抽象性を具体的に現すもの

 

 

比庵、愛し

 

清水比庵先生は初恋の人と結ばれました。

結婚の承諾を得るために奥様のお家に伺うと、提示された条件がクリスチャンとして結婚する事でした。

高梁市に今も在る高梁基督教協会で結婚式を挙げ仲睦まじく暮らしました。

奥様の名は「鶴代」さんと云います。

 

「鶴の絵には比庵は特別の想いがあるんだよ。」と、ご令孫・固さんからお聞きしています。

比庵先生の親戚でもある鶴代さまのご実家は、高梁市から山を越えた有漢に在りました。それを交通機関の乏しい時代に徒歩で通ったそうです。

 

後年、たびたび比庵先生はさまざまな作品にこの歌を添えています。

「秋風は君が山河を吹きゆかむ蕭条としてうつくしくして」

これは、比庵相聞歌 恋唄です。

 

没後50年記念 清水比庵展「比庵、愛し」は倉敷市美観地区に在る「きび美ミュージアム」にて開催中です。(426日~727)

牡丹 清水比庵

 

窓前の 牡丹の花は夜閉じて 朝には開く我より遅く 比庵

 

 

 

夜が明け周囲がだんだんと明るくなり、牡丹の花も目覚めて開いています

 

 

 

朝日に映えるボタンの様子を表現するのに、比庵先生は制作を依頼し誂えた特製の手漉き麻紙を用いています。

紅に染める朝焼けと、朝日に映える牡丹の花芯と葉とを金泥を混ぜて艶やかに描いています。

 

 

 

天 我が材を生ず必ず用有り

 

天が私と云う存在をこの世に生んだのは必ず用有りつまり使命がある。

唐の詩人・李白の言葉です。

 

5月1日新しいスタートです。

天 我が材を生ず必ず用有り

明日は今日より

 

 

昭和20年敗戦 そして昭和31年には経済企画庁が「もはや戦後ではない」と宣言しました。

 

東京オリンピックの開催

そして、大阪万博のこんにちわ

私たちは、今日より明日はきっと好くなると信じて生きて来ました。

 

インターネット・SNS、そして未だ見ぬ未来が待っています。

スマホの検索欄に「フランク永井 加茂川ブルース」と入力すると、YouTubeに繋がり瞬時に聴くことが出来ます。

カラオケまで付いています。

 

すごい社会を生きています。

まるでポケットに蓄音機とオーケストラを入れて歩いているみたいです。

 

明日は今日より このフレーズにワクワクします。

長く生きて、未だ見ぬ世界を味わいたいと想います。