お城めぐりの旅、一条信龍の屋敷跡の紹介です。
武田勝頼vs織田信長、「信長怒涛の甲州征伐~勝頼滅びへの道~天目山の戦い」の史跡めぐりの旅
ともリンクしていますので、よろしくお願いします。
城名(別名) | 住所 | 関連する人物 |
---|---|---|
一条信龍屋敷跡 | 山梨県甲府市北新2丁目 | 一条信龍、武田勝頼、織田信忠、徳川家康 |
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一条信龍屋敷跡は躑躅ヶ崎城下にあります。
躑躅ヶ崎城(武田神社)に駐車場があります。
そこからは徒歩で散策してください。
案内板はファミリーマートの駐車場左隅にあります。
躑躅ヶ崎城(武田神社)に駐車場があります。
そこからは徒歩で散策してください。
案内板はファミリーマートの駐車場左隅にあります。
武田家の伊達者代表・一条信龍
一条信龍は、武田信虎の子で、武田信玄の異母弟です。
武田二十四将の一人で、一条氏の名跡を継ぎ一条信龍と名乗りました。
「甲陽軍鑑」によりますと、武田信玄家臣団の御親類衆の中で武田典厩、逍遥軒、勝頼に次ぐ4番目に記されており、旗は白地に裾が赤、騎馬は200騎を有していました。
武田典厩や勝頼も騎馬は200騎ですので、親類衆の中で最大規模の兵を率いていたことになります。
一条信龍について「甲陽軍鑑」では以下のように書かれています。
土屋右衛門尉(昌続)が山県三郎兵衛尉(昌景)に、若い兵にどう接したらいいかと尋ねた。
山県は、若者には異相者、伊達者、えち者と三つのタイプの人間がいると答える。
その中で伊達者の例として挙げられたのが一条信龍で、山県昌景は一条信龍のことをこう言っています。
伊達者というのは、武道の役に立つ人にてある。
それをたとえば一条右衛門太夫殿で、馬、鞍、武具、諸道具が、戦いで忙しいくても、いつも新しくしてある。
しかも諸国の牢人に良い者がいないか常に探している。
と。
一条信龍は武士の鏡ですね
ちなみに異相者は、一本義で武士道の役に立つことに優れ、心清い者で、武田家では穴山(信君/梅雪)殿、他国の大名では織田信長と言っています。
えち者は派手好きでチャラチャラして役に立たない者と言っています。
武田勝頼、新府城撤退後に一条信龍の屋敷で休息す
甲州征伐の際の武田勝頼ですが、新府城を焼き捨て岩殿城を目指す 途中に躑躅ヶ崎城 に立ち寄ります。
しかし、躑躅ヶ崎城は新府城完成 の後に破却されており、やむなく一条信龍の屋敷で休息を取りました。
その様子が「三河後風土記」に記されています。
古府(躑躅ヶ崎城)はおおよそ破却して住居すべきところもなければ一条右衛門大夫信龍の屋敷へしばらく足を休めたり。
馬や鞍、武具、諸道具など、常に新しくしていた信龍ですから、屋敷も立派でまだ使える状態だったんですかね。
信龍は勝頼一行をもてなした後、すぐに居城・上野城 へ戻り、押し寄せる徳川勢に備えました。
ちなみに、後に躑躅ヶ崎まで進軍した織田信忠は、「武田三代軍記」によると、一条右衛門大夫の屋敷を本陣としています。
これが、「信長公記」では一条蔵人の屋敷、「三河後風土記」では単に一条の屋敷と記されています。
各史料から、一条信龍=一条右衛門大夫=一条(蔵人)と読み取れ、信忠もこの屋敷を使用したことになります。
伊達者の屋敷、今は何も残らず
残念ながら一条信龍の屋敷は残っていません。
今はコンビニと民家になっていました。
武田一の伊達者・一条信龍さん。案内板より。
一条信龍屋敷跡。今はコンビニと民家になってます。
一条信龍屋敷跡、民家側。
案内板。
標識。武田二十四将の屋敷跡がこうして案内されています。
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