僕は、この3日後、パリに行く事を決めました。
エフィラージュなら「自分だから出来る、、、何か」があると思って、、、

つづく、、、

本当に悩む事無く決断しました、、、

周りの知人や友人も、なぜフランスなの?日本で少しでも美容師やってからの方が良いんじゃない?フランス語は?など、とにかく良く考えたら、、、と言われていたと思います。
でも、もう心は動かなかったんです。。。別に自信があったワケでないし、保証があったワケでもないし、誘ってくれたKenzoだって1回会っただけですし、、、でも、何だか頑なでした。。。

こんな感じですから、特別な準備をすることなくパリに乗り込みました。。。
まず、パリのマニアティスからのオーダーは、「お客様もスタッフもフランス人だから、フランス語でコミニケーションを取れるように」と言われました。
という事で、午前中は語学学校、午後からサロンにという形でスタートすることとなりました。

サロンに出るまでの準備期間中に、Kenzoに「トレーニングあるから見学においでよ、、、」と言われました。。。行ってみると、スタッフのみんなはカットをしていました、、、当然フランス語でのやり取りなので、何も分かりません、、、が、、、急にスタッフの女性が泣き出し、地階にあるスタッフルームへ、、、そして、間もなく居なくなったスタッフに気づいたKenzoは、、、「どこに行った?」と、、、みんなが「下じゃない?」みたいに言うと、、、追いかけて慰めるのかと思いきや、怒り出し、他のスタッフに連れ戻すように、、、そして、すごい剣幕で、その泣いてるスタッフに何か話し、カットを続けさせました。。。正直、ビビりました。。。
トレーニングも終わって、僕もあーやってカット出来るようになるのかな???なんて思ってると、、

Kenzo:「みんな、たいした事ないでしょ?」

僕  :「いやいや、、、とんでもないです。。スゴいです。。。」

Kenzo:「そんなことないよ、、、Keigo簡単に抜いちゃって。」

ちなみに、agence21を知っている人なら分かると思いますが、その時トレーニングを受けていた中にはフィリップ、ソンドリーヌ、モルガン、ジェロームがいました。。。

そして、1杯飲み行こうということなり、、、色々話してると、、急にKenzoが、雑誌を1冊、、、
「大して良いの無いからあげるよ、、、」と。。。たしか、DS(デペシェモード)だったと思います。。。正直、見ても何が良いのか、良くないのかも分からなかったですが、、、
僕は、この日からモード誌を月2冊買うようになりました。。。(分からなかったですが、、、)

本当にこの日の事は今でも良く覚えています。。。
スタート地点に立った日でした。。。

つづく、、、

最近、美容学生も夏には就職を決めたいと思っているのか、サロン見学が増えてきました。
先日見学に来た生徒が、カットをしたいという事で来ました。。。
まぁ、色んな話をしていると、、、

美容学生:「夏休みにはカラーしたいんです!どんなのが良いと思いますか?」

僕   :「まあ、。。。。。みたいなのが良いと思うよ、、、でも、なんで夏休みなの?????」

美容学生:「学校の規則で8トーンまでって決まってるんです、、、」

僕   :「本当に?????????????????????? なんで??????????」

美容学生:「分かりません、、、でも他の学校では入学したら髪を伸ばさなくてはいけなくて、勝手に切
      ったり、カラーやパーマもダメみたいだから、良い方なんですよ。。。。。」

なんて会話になりました。。。

本当に酷い話であり、実態だと思います。学校にも様々な理由もあると思いますが、、、所詮、学校の品位とか体裁とか、それか良く言っても生徒同士の勉強の為とかでしょう、、、、それなら生徒同士の勉強のためなら、学校がモデルを探せば良いだけだと思います。

美容師を目指している生徒達が、自分の好きな髪型を自由に出来ない。。。これで良い美容師が育つのでしょうか???むしろ、生徒達に必ず、カラー、パーマしなさい!とか、ちゃんとカットをしなさい!とか規律を作るなら分かります。

美容学校の是非を話しだしたら、僕の場合キリがありません、、、、でも、やはりこれはおかしいと思います。。。

美容学校を運営されてる方々、、、、美容学校が何の為に存在しているのか?ちゃんと、しっかりと考えて運営して下さい!出なければ、学校として、また先生として、生徒達の前に出るべきでないですよ、、、、ただ、国家試験だけ合格するなら2年はいらない、、、月謝泥棒と同じですから。。

どうにかして、こんな矛盾が解決されれば、良いと思います。。。。。
このブログを書いていて、前々から思っていたのですが、、、

自分の事、agence21の事、、、そろそろ書かないと、、、

Mを離れてもうすぐ3ヶ月です、、、M時代は、何だかんだ言ってMだからで、色んな事が済まされて来ましたし、活動もMとしての活動が殆どでした。。。今はFreeという立場も持っていますので、自分の思うように活動をしています。agence21 parisのスタッフとしての復帰、活動がその主たるものになります。
となると、少しくらいは、振り返らないとダメかな、、、と思うんです。

ゆっくり書いて行きたいと思います。。。(途中違う記事もupしたりもします、、、)

僕自身、良く人に「根っからの美容師でないです、、、」なんて話することがあります。
美容師のみなさんは小さい頃から夢見ていた、、、とか、髪をいじるのが好きでした、、、とか、あこがれの職業でした、、、とかそれぞれ想いを抱いて美容師になってるのだと僕は思っています。

僕の場合は、大学に行きながら、親から勧められて美容学校の通信を始めました。当然夏にはスクーリングがあるのですが、20歳を過ぎていた僕にとって、あの閉鎖的で、監獄にいるような雰囲気の美容学校に行き、現実と全く離れた実習をすることが、本当に苦痛でした。。。

そんなですから、当然、「美容師にはならない」と思い、大学卒業後は某外資系有名美容メーカーに就職しました。まぁ、結局美容と関係のある職を選んでしまっているんですが、、、

就職後は、1年半ほど関西にて営業の仕事をしていました。
この時位からかな、、、違和感を感じ出したのは、、、何も知らない若造だったというのもありますが、営業は、「その商品が良ければ、売れる。。。良くなければ売れない。。。」と感じましたし、企業と企業の付き合いという事も、結果に反映していると感じました。。。
「じゃぁ、自分の力って、どのくらい???」と思っていました。。。

どこかで、「自分だから、、、」という事をやりたかったのだと思います。。。
その後、会社に要望を出し、東京にもどり、同じ営業でも少し違う個人で活動出来る部署に就きましたが、大企業においての個人活動なんて、、会社にとってどうでも良かったのだと思います。。。

どこかに疑問を持って過ごしている時、、、「パリのマニアティスのKenzoが日本でビデオ撮るから見に来ないか?」と誘われました。。。たまたま、その時の上司も外出か休みだったので、行ってみようと思い見学に行きました。
業界紙が出していた、Beauty video magagineというモノでした、、、モデルを使って、カットをしていくテクニック的なビデオ内容でした。(実はエフィラージュの動画は、ちゃんと世の中に発信されていたんです、、、)
朝から晩までの撮影でしたが、Kenzoのカットを見て、当時カットを全く知らない僕でしたが、実感は無かったですが、衝撃を受けていました。。。
さすがに、1日一緒でしたから、何かしら話しはしていたと思います。

そんな中、、、

Kenzo:「今、何してるの?」

僕 : 「美容メーカーで働いています、、、、、」

Kenzo:「楽しい?」

僕 : 「。。。。。。。」

Kenzo:「じゃ、パリ来れば?カット教えてあげるよ、、、」

僕 :「。。。。。。。」

というやりとりがありました。。。(後々知りましたが、この頃、Kenzoは色んな人に言っていたそうです、、、)

僕は、この3日後、パリに行く事を決めました。
エフィラージュなら「自分だから出来る、、、何か」があると思って、、、



つづく、、、