酔いどれぐっちの酒と映画と音楽と… -6ページ目

映画「ジョーカー」

 
を観てきました。
 
いやぁ~、感想として出て来る言葉は「狂ってる」「気味が悪い」の二言に尽きます。
 
ストーリーはバットマンの宿敵として圧倒的人気を誇る「ジョーカー」が、如何にしてあのような巨悪の存在となったのか、と言う話です。
何か辛気臭い映画なんだろうな」と思っていたところに、一足先に知人が観に行った感想が「気が滅入る映画」と言う事でしたが、正にその通りでした。
 
後にジョーカーとなるアーサー役をホアキン・フェニックスが演じているのですが、これがもうマジキチ演技全開で圧倒されます。
ほとんどホアキン一人舞台開演状態です。
 
アーサーは精神科のカウンセリングを受けていて、突然笑い出す病気?に苦しみつつ母親の世話をしながらコメディアンになる事を目指している青年(と言うにはちょっとオッサンですが)で、突然笑い出しはしないしコメディアンも目指しては無いですが似たような境遇の自分としてはとても他人事としては観られなかったですね。
 
アーサーは冒頭から酷い目にあった挙句に、運が無いのかそれとも運命なのか、これから更なる不幸のつるべ打ちにあって徐々にジョーカーとなる土壌が形成されていきます。
 
映画の途中で「実はアーサーの○○だった」みたいな展開があるんですが、これがまた救いが無くてホントに気が滅入ります。
映画の造りとしては上手いとは思いますけどねぇ…
 
そしてアーサーがジョーカーとなった後、映画のラストシーンはブラックコメディっぽい感じになっているんでしょうが、映画を観ている間にかなり疲弊してしまったせいか笑う気力も残っていないと言う(笑)
 
つまらないのかと言われれば決してそんな事は無いんですが、面白いのかと言われると「う~ん」と答えに窮してしまう、そんな映画です。
一応バットマンとの繋がりは示しているんですが、続編とかバットマンとのコラボとかは考えてない造りだと思いましたね。
 
精神的に不安定な人は観に行かない方がいいんじゃないかと思います。
 
ちなみに映画が観ている間、後ろの席の外人は何度も俺の席を蹴ってくるし、2席隣のオッサンは煎餅らしき菓子を持ち込んで袋をパリパリいわせた挙句に(多分)缶ビールをプシュッと音させて飲んでるしで、思わず「俺がジョーカーになってお前ら〇すぞ!」とかなりヤバい状態になってしまいました。
 
今回のジョーカーは地元辻堂で観たんですが、本当に辻堂は(映画の)民度が低いと思います。
それとも自分がそういう奴らを引き寄せる電波か何かを体から発してるんでしょうかね(笑)

映画「ジョン・ウィック:パラベラム」

を観てきました。
 
前作「ジョン・ウィック:チャプター2」があまり楽しめなかった上に、「ジョン・ウィック:パラベラム」の設定が「ジョン・ウィック:チャプター2」の直後から話が始まると言う事で、自分の中のハードルを下げて観に行ったら下げたハードルの下をかすめるくらいの感じでした(笑)
 
ストーリーはもう有って無いようなもんですが、要約すると前作で掟を破って世界中の殺し屋から狙われる事になった伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)が、迫りくる追っ手をボロボロになりながらも払いのけつつ「さあ、どうしましょ」と言った感じです(笑)
 
アクションシーンは前評判通りに創意工夫を凝らして飽きられないようにはなっているんですが、ジョン・ウィックには1400万ドル!?もの賞金が掛かっているのに素手で不意打ちしたりして、いくらストーリーは有って無いようなもんだとしても、そこはせめてナイフくらいは持って襲わない?
 
まあ、そこでグサッといったら映画が終わってしまうのは分かりますが(笑)、普通に考えたらジョン・ウィックは何度も死んでんじゃないの?と思うところが多々あって、ちょっと白けてしまいました。
アクションを見せるためにその辺は目をつむったんでしょうけど、もう少し何とかならなかったのかなあと。
アクションだけ見れれば満足出来る人にはおすすめ出来ますが、自分のように粗が目立つのに気付いてしまう人はDVDが出るまで待った方が良いと思います。
 
ちなみに続編やる気満々の終わり方をするので、ひょっとしたら「ジョン・ウィック4」とかやるかもしれません(笑)
でも自分としてはこれ以上続けるとバイオハザードシリーズみたいに収拾がつかなくなるので、止めた方が良いと思うけどなあ。

ナイトレンジャー

のライブを観てきました。
(※長文注意)
 
いやぁ、予想以上に良かったです。
正直な話、2年前にも来ていたんで「また出稼ぎにでも来てるのかな」と思っていましたが、始まってみるといきなり引き込まれて、終盤では思わず涙する始末です(笑)
 
1曲目はファーストアルバム「DAWN PATROL」からのヒット曲「Don't Tell Me You Love Me」から始まってツカミはOKです。
2曲目もファーストアルバムからのヒット曲の「Sing Me Away」と来て、3曲目・4曲目と来た時にある事に気付きました。
「あれ、この曲順ファーストアルバムのまんまだ」と。
 
今回は全く前情報を入れずにいたのですが、どうやらここ何年か流行りのアルバム完全再現ライブのようです。
(ひょっとしたら2年前のライブもそうだったのかもしれませんが)
 
ただ、このナイトレンジャーと言うバンドはセカンドアルバム「MIDNIGHT MADNESS」の曲が有名なので客のノリはイマイチです。
自分は2階席ど真ん中の2列目にいて、1曲目から盛り上がろうと思っていたら、2階席の人達がほとんど立ち上がらずに座ってるんですよ。
 
ビリー・ジョエルならともかく、「ナイトレンジャーだぞ?一応(笑)ハードロックだぞ?」
自分からしたら「お前ら何しに来たの?」と言う感じですが、2列目の自分が立ったら迷惑だろうなと思って、座ったまま内緒で持ち込んだジャックダニエルのポケット瓶をあおってテンションを上げていきました(笑)
 
そうこうしている内にファーストアルバムの完全再現が終わって、MCを聞くと「これからセカンドアルバムをやるよ」みたい感じでしたが、流石にセカンドアルバムは有名ヒット曲が多いので曲順はアルバム通りではありませんでしたが結果的には全曲演奏しましたね。
 
でも自分も含めてセカンドアルバムは聴いてた人が多かったらしく(笑)、ノリもかなり良くなってきました。
自分的にはセカンドアルバムでヒット曲じゃないけど好きな曲の1つ「Let Him Run」が演奏された時にはかなりウルウル来てたんですが、更に好きな曲でヒット曲でもある「When You Close Your Eyes」が始まった時には反射的に立ち上がってしまい、気が付いたら泣きながら歌っていました(笑)
 
後は「(You Can Still) Rock in America」、アンコールで「Sister Christian」とヒット曲でまたまた感涙の嵐(笑)
ただ個人的にはここでライブを終わらせておけば良かったのになぁと思いましたね。
アンコールの「Sister Christian」の後はサードアルバムの小ヒット曲やマイナーすぎる曲をやったりしたので、段々ダレてきて「俺の感動を返せ!」状態になってしまいました(笑)
 
でもオリジナルメンバーが5人中3人いて、ボーカル2人も健在だったので目の前での本人歌唱はやっぱり感動してしまいますね。
(多少キーを落としてるところはありましたが、ナイトレンジャーの曲は元々そんなにキーが高くないので、あまり違和感はありませんでした)
 
何といってもオリジナルメンバーのベース兼ボーカルのジャック・ブレイズと同じくオリジナルメンバーのギタリスト、ブラッド・ギルスが客を楽しませようと、いかにも80年代的なコミカルな感じで振る舞っているところにはプロ根性を感じました。
「出稼ぎに来た」とか言ってゴメンね(笑)
 
中学生の頃は熱狂的に聴き込んでいたのに、歳を経るにつれ物足りなくなって聴かなくなりましたが、アラフィフになって久し振りに聴くとまた良いものですね。
やっぱり観たいものは観られる内に観ておいた方が良いなと改めて思いました。