酔いどれぐっちの酒と映画と音楽と… -21ページ目
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ワールド・ウォー Z

を観てきました。


これは意外な拾い物でした。


言わずと知れた?ブラッド・ピット(=ブラピ)のゾンビ物映画ですが、正直自分はブラピとゾンビ物という食い合わせの悪さにちょっと観に行くのを躊躇していました。

ですが、監督が「チョコレート」や「ネバーランド」、最近では「007 慰めの報酬」、「マシンガン・プリーチャー」などのマーク・フォースターというこれまたゾンビ物と食い合わせの悪そうな組み合わせと、109シネマズで1000円で観れる日が
うまく重なったので「とりあえず観てやろうか」と何故か上から目線で観に行き
ました。


ストーリーを簡単に説明しますと、元国連捜査官のジェリー(ブラピ)が、突如
発生し猛スピードかつ世界的規模で感染拡大している、人間を凶暴化させる
未知のウイルスの感染源を突き止めるべく世界各国を回って行くというもの
です。

ちょっと要約しすぎたかもしれませんが、話としてはこんなもんです。
まあ、その道中に色々と起こる出来事が見所な訳ですが。

まず自分が良いと思ったのは、映画が始まって5分くらいでCM等でやってた
白バイ警官がトレーラーに吹っ飛ばされるシーンになるようなテンポの速さ
ですね。

ブラピの映画だからもったいぶってチンタラチンタラなかなか始まんないんじゃないかと思っていたので(スゴい偏見)、これはうれしい誤算でした。

そして、家族と共に命からがら逃げ出して海軍の空母に避難したブラピは、
国連時代の手腕を買われ(同時に協力しないと家族共々空母から追い出すと
脅されて)ウイルスの感染源を突き止める旅に出ます。

この映画は基本的にはシリアスな感じで進んで行くんですが、所々に
どう見てもギャクとして撮ってるようにしか見えないシーンがあるん
ですよね。

ウイルスの感染源を突き止める旅に出る時、「希望の星」とまで呼ばれている
若造の細菌学者がメインでブラピと軍人達は若造の細菌学者が感染源まで
無事に辿り着く為のサブという事で出発します。

ですが、この若造の細菌学者が早々に退場してしまい、その退場の仕方が
どうしても笑いと取ろうとしているようにしか見えないんですよねぇ。

映画館でこのシーンを見た時思わず笑ってしまったんですが、自分以外誰も
笑っていませんでした。
自分の笑いの感性がおかしいだけなんでしょうか。

「希望の星」が早々に退場したせいでブラピがメインとなってしまい散々危険な目に合っていくんですが、その中でブラピは「観察力」を武器にウイルスの
感染源に迫っていきます。

これがトム・クルーズ(=トムちん)だったら何も考えずにスーパーエージェントと化して、ゾンビどもをバッタバッタとなぎ倒していくところでしょうが(これまた
スゴい偏見)、そこはさすがブラピ、エラい理知的です。

何たって映画開始早々のパニックの中、ゾンビに咬まれた人間が何秒でゾンビになるか数えているような奴です。
(これは後々あるシーンで活きてきます。
しかもビルの屋上でのゾンビとの格闘で「口に血が入ったかも」と思った時に、
ビルの屋上の縁に立ってゾンビになるまでの秒数を数えて、自分がゾンビに
なったら屋上から落ちるようにするなんてトムちんよりよっぽどスーパー
エージェントかもしれません)


さて、この日記ではゾンビと言っていますが、実はこの映画のゾンビは生きてる
人間がウィルスに感染してゾンビみたいになっているだけで、厳密にはゾンビ
ではないようです。
(映画「28日後」と同じタイプですね)

やはりゾンビと言えば死人が墓から蘇ってはらわたをブラブラさせながら
ゆっくり歩くもんだ、という人が多いらしく、映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」
や先述の「28日後」のような全力ダッシュするのはゾンビじゃない!
という意見も多かったようです。

この映画内でも「ゾンビ」というセリフは出てはきますが、極力「ゾンビ」という
言葉を避けているのはブラピと監督の意向ではないかと思います。
でも体裁はどう見てもゾンビ映画だと思うので、自分もゾンビと表現しています。

で、終盤ブラピはその「観察力」で、旅の道中で目にした奇異な状況や今まで
係わってきた人間の言葉などからある結論を導き出し、それを証明する為に
ある研究所に辿り着きます。

と、これ以上書くと映画を観る楽しみが無くなるかもしれないので、この辺で
やめておきましょう。

しかし、あんまり期待してなかったとはいえ、CMで流れていたようなゾンビが山のように群がるシーンや飛行機の機体に大穴が空いてゾンビや乗客が吹っ飛んで行くシーンなどCGを使っているのが分かっていてもスゴいリアルな感じで迫力を感じました。

「パシフィック・リム」のような映画での使い方がCGの王道だと思いますが、この「ワールド・ウォー Z」や映画「ソーシャル・ネットワーク」のような「リアルに見えるようにする」使い方のほうがCGが活きてくるような気がしますね。


多少のご都合主義があるにしても、映画のオチの落としどころはなかなか良かったんじゃないかと思いました。
(トムちんがドカーンと暴れてハッピーエンドみたいなオチでもなければ、結局何も出来なくて人類は滅亡しますスイマセンみたいなオチでもないという意味で)

自分としては、最後ブラピがゾンビになってハイ終了!ってのも観てみたいと思いましたが。

映画を観る時に期待値のハードルを下げる事が出来る人ならば、新作料金でDVDをレンタルしても大丈夫かなと思います。


そう言えば、エンドロールで一応ウィルスの感染源及び感染ルートが分かるんですが、それが「風が吹いたら桶屋が儲かる」みたいな感じでここでも
思わず失笑してしまいました。

やっぱり俺の感性がおかしいんだろうなぁ…

パシフィック・リム

を観てきました。

う~む、何か惜しい感じでした。

ストーリーは、2013年突如太平洋の深海から未知の巨大生物(要するに怪獣
です。劇中ではそのまんま”KAIJU”と呼ばれてます)が出現し、世界各国の
都市を破壊されて存亡の危機に晒された人類は”KAIJU”に対抗する為
”イェーガー”という人型巨大兵器(いわゆる巨大ロボットというやつですね)を
開発し”KAIJU”に闘いを挑んでいく、というものです。

さて、ここで
「何でいちいち巨大ロボットで対抗しなきゃいけないんだよ?」
と思ったそこのアナタ。
その時点ですでにこの映画を観ても楽しめないでしょう。

監督のギレルモ・デル・トロは日本のアニメや特撮のオタクだという事なんですが、公開当時のインタビューや実際の映画の内容を観てもホントに日本の
アニメや特撮が好きなんだなぁという事を感じます。

自分のような40代前半から50代前半くらいで子供の頃にアニメや特撮を
観てきた世代にとっては、「これレッドバロンみたいだな」とか
「ゲッターロボじゃねぇか」といったようなツッコミをしたくなるほど、
日本のアニメや特撮(特に昔の)へのオマージュに溢れています。

ただし、映画の内容はホントにアニメや特撮好きな中学生が想像するような
内容なので、デル・トロと同じような「おおきなおともだち」以外には
ちょっとしんどいかと思います。

自分も嫌いではないジャンルなんですが、どうもイマイチ乗り切れなかった
ですね。

CGで表現された”KAIJU”や”イェーガー”、そしてその闘いなどCGのクオリティは文句の付けようがない出来です。
しかも大枚はたいて川崎のIMAXで観たので大迫力なはずなんですが、何か
真に迫るものを感じられなかった気がしました。

戦闘シーンがほとんど夜で観にくいってのもあったと思うんですが、やはり自分の世代にはミニチュアのビル群を着ぐるみの怪獣が壊すような「アナログ感」が必要だったのかなぁと思いましたね。

それと、このような映画には人間ドラマなど全く期待はしていませんでしたが、
いかんせん主役の兄ちゃんに華が無くて、脇役ばっかりが妙に立っている印象です。

菊地凛子は結構頑張っていて好印象でしたが、何故か日本語を話す時の
アクセントが外国人が日本語を話すようなアクセントになっていて、他の外国人キャストはともかく
「アンタは普通に日本語話せばいいんじゃないの?」
と余計な考えが頭をよぎります。
外国人の観客に分かりやすい日本語をみたいな配慮でもしたんでしょうか?

一方、もう一人の日本人役者である芦田愛菜なんですが、これが意外に良い
演技をしてまして、2~3分くらいの出演なんですが泣き叫ぶ演技がCGより真に
迫っていて思わず感心してしまいました。
正直こまっしゃくれたガキみたいな子供はあまり好きになれないのですが、
ちょっと見直しましたね。

「やしろ優の似てないモノマネで大笑いしてゴメンね、
愛菜ちゃん」
という感じです。
(どんな感じか良く分かりませんが)

という事で、ロボットと怪獣が暴れていればそれで良いという方にはおススメ
ですが、そうでない方はDVDがレンタルされた後に準新作の値段になったら
観ると良いかと思います。

Something About You☆Level 42

初ブログの記事はやはり音楽ネタと言う事で
Something About You☆Level 42
を取り上げたいと思います。

何故 Level 42 かって?

元々この曲が大好きだって事もあるんですが、キッカケは中川翔子の
一言だったんですよ。

中川翔子が28歳の誕生日を迎えたと言うニュースか何かを見た時に、
中川翔子が自分の年齢を
「レベル28」
と表現していたんですね。

それを見てふと思いました。

「え~っと、俺って今42歳だよな? とすると俺はレベル42か。 え、Level 42 !?」

と言う事で、Level 42 な訳ですよ。

何たって早くしないと明日には「Level 43」になってしまうもんで。

で「Something About You」なんですが、初めて聴いた時に素直にカッコイイ
曲だと思いましたね。
一般的には「Lessons in Love」の方が知られていると思いますが、自分の
琴線に響いたのは「Something About You」の方でした。

ヴォーカルのマーク・キングは見た目は俳優ルドガー・ハウアー系の酷薄な
殺し屋風なんですが、この人がイイ声してるんですよ。

この「Something About You」ではマーク・キングの声と他メンバー?の声の
対比がまた良い感じで、ベスト盤に入っている「Children Say」と言う自分が
好きな曲があるんですが、これもまたマーク・キングの声と他メンバー?の
声の対比が良い感じで、自分はこの系統の曲が好きなんだなあと気付か
されたりしました。

ヴォーカルのマーク・キング、酷薄な殺し屋風なんて自分でも酷い事言って
いるなと思いますが、この人は基本ベーシストでありまして、この人の弾く
チョッパーは「マシンガン・チョッパー」とも呼ばれていてかなりの
テクニシャンでもあります。

YouTubeでマーク・キングのチョッパーベースソロを観た事があるんですが、
もうビックリなんてもんじゃなかったですね。
思わず「すまん!俺が悪かった!」と謝ってしまうレベルです。
(自分でも良く分かりませんが)

YouTubeではPVが見つけられなかったのでDailymotionの動画を
貼っておきます。
Level 42 - Something About You (Official Music Video)

もし気に入った人がいましたら、まずはこのベスト盤「Level Best」から
聴く事をオススメします。
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