概要
木星圏の連合国家、ジョビアン植民国家の軍人である主人公は、機動戦艦ガンドッグに配属された。ガンドッグ号は、突然連絡をたった同型の戦艦オブライエン号の追跡を行うという任務を帯びていた。ガンドッグ号がオブライエン号に接近した時、事件が起こった…という話。
レトロ風味
多分だけど、PC-98とかそのへんの時代のPCのアドベンチャーゲームの雰囲気を再現したようなゲームだ。
画面が昔のPCゲーム、という感じがする。
PCから家庭用ゲーム機に移植されたアドベンチャーゲームもやってきたので、なんとなく懐かしかった。
製作はイギリスのスタジオで、パプリッシャーは中国らしい。
テキスト
文章は翻訳っぽい文章で、スッと頭に入ってくる感じではなく、じっくりと読まなければ頭に入らなかった。そのせいか文章のウインドウばかり見て、メイン画面になかなか視線が向かなかった。
地の文は、「あなた」と呼びかけてくる文体だ。この辺は昔の翻訳もののゲームブックとかがそんな文体だったような気がする。総じて、見た目は日本風、文体は翻訳風という感じだった。
「系統」というマップや目的を見れたりするコマンドがあるのだけど、言語を英語に変えると「function」となっており、「系統」というのもなんかちょっと違う気がするなあと思った。(中国語のモードに変えても「系統」ではなかったから中国語由来でもないようだ。)
主人公の性別や名前が選べる
最初はなんとなく女性を主人公にしようかな、と思って女性で始めたら、最初に出会った女性(キャシー)と恋人同士であることが分かったので、ならば自分を主人公にして恋人として感情移入しようではないかと思い、キャラクターを男性に変えて始めた。
男性なら黒髪の中肉中背、女性なら金髪の背の高い女性、という外見だ。
結果としては、男性主人公ではじめて感情移入できてよかった、と思う。
ストーリー
ストーリーは、宇宙で不思議な出来事に遭遇して、それが主人公の宇宙船に危機をもたらす、という宇宙不思議系(そんなジャンルがあるのかはわからないけど)のストーリーだった。
オブライエン号に降りかかった不可解な出来事、そしてガンドッグ号に起きた事件…その関連性は…、みたいな感じだ。
事件の方の謎解きはまあまあ面白かった。
ルートによっては、本格的な推理披露パートがあった。周りのクルーを説得するメーターみたいなものの押し引きが、PSPで出てた「銃声とダイヤモンド」みたいで楽しかった。
終盤のアクションシーンは、ちょっとアニメーションもあったり、熱い展開が合ってまあまあ楽しめた。
ハンセンが頼りになった。こういう、序盤は憎まれ役だけど、実は芯の通った良い奴って好き。
ただ、事件は一応の解決を見るのだけど、物語的には全く終わっていない。続編ありきの続きもののゲームだと思う。多分。
印象としては2作目以降のプロローグみたいな、あるいは前後編の前編みたいな、そんな感じだ。
2周目
一回クリアして、もう一度はじめからプレイすると、追加要素がある。
「別の視点」からの描写というか会話がある。いろんなことを匂わせてくるので、これを読めばなんとなく事情は察せられるところもある。真エンド的なものは多分ない。
僕は既読スキップ機能を使って新規テキストだけ読んでいった。
2周目でしか取れないトロフィーなどはない。
トロフィー
プラチナ取れました。
こまめにセーブを分けて残しておけば、ルート分岐に戻りやすいし、あとで回収はしやすいと思う。
「愛しき人」は、チャプター3、5、7でキャシーに会う前にチョコバーを買っておいて、必要に応じてアイテムコマンドが光ったときに選べば良いのだけど、これも別に2周目で既読スキップを使えばそんなに時間もかからなさそうな気がする。
感想まとめ・私的評価
昔のPCアドベンチャーゲーム風なのが懐かしい。
文体は少し翻訳っぽさが強い。
続きものらしく、この一作では、完結してない。
という感じです。
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開発元: Space Colony Studios
パブリッシャー: Astrolabe Games